ひまわりは日向に咲く

『●あらすじ
 夏休み。高校二年生の天野莉理依(あまの りりい)は母の実家に帰省していた。家に着くと従妹の百地ひなたと小学生ぶりに再会する。学校で真面目に振る舞ってしまう莉理依は、昔から変わらぬ彼女の奔放さを眩しく思う。
 一方で、ひなたも莉理依に対して思うところがあり……。
 二人の少女の感情は、帰省の最終日、花火大会で交差する。

●キャラクター
・天野莉理依(あまの りりい)
真面目に振る舞う高校二年生。従姉。空想好き。シングルマザーの家庭で育つ。郊外に住み、都内の高校に通う。

・百地ひなた(ももち ひなた)
自由奔放に振る舞う高校一年生。従妹。自由で人気者。田舎生まれ田舎育ち。』
(本作紹介文より引用)


莉理依にとって、ひなたは憧れの女の子である。昔から、優しく、ひまわりみたいに明るく、みんなの人気者であり、誰よりも自由。


本作の冒頭に、こんな台詞がある。
「ひまわりが黄色いのはおひさまを飲んでるからだよ!」

莉理依にとって、ひなたは『おひさま』だった。ひなたの明るさは、『おひさま』を飲み込んだ、『ひまわり』の黄色。

――それから、『ひまわり』は、日向(ひなた)で咲くのだ。