@key1993

主人公の国立一弥は、高校教員として順風満帆の生活を送っていた。しかしある日、ひょんなことから生徒から相談を持ちかけられる。それは、クラスでも目立たない、大人しい女子である月島霧子…

とある神が、一つの魂に交渉した。 ――キミには魔王になってもらいたいんだ。 ありきたりな悪でもなく、ただの善でもなく、純粋な悪として――世界の歯車としての魔王に。

　この話は、なんてことのない話だ。 　僕の喫茶店に来るちょっと変わったお客さんと至極まともな僕の、平凡な毎日の話だ。 　それでも構わないという平穏好きな人は、暇潰しにでも僕の話に…

十年前、銀色に輝く月が空を明けない夜で覆い隠した。 狂える月神。その災いを祓うべく、百人の英雄が二度と帰れぬ戦いに赴いた。 多くの犠牲の果てに、一人の男の手で銀の月は墜とされた。…

【月刊雑誌での小説連載が決まりました！】 科学技術と魔法が置き換わった、「今」とは違う世界。 ただ、この世界の魔法は、一度に何もかもを都合よく解決してもくれないし、伝説の魔法や…

神秘を探すことに生涯をかけ、何も見つけられずに人生を終えた男。最後の最後に念願が叶って転生を果たした異世界は、何もかもが未発達な原始時代だった。 魔法、魔術。 それを一から作り…

週末の仕事帰り。終電で家路につく小夜子の前に、ふと現れたそのお店。まるでおとぎ話の世界から抜け出したような外観に反し、店の看板にはこう書いてあった。『真夜中カフェ（元）魔王』。「…