文章、構成力、テンポはさすがと思います。
世界観もよくあるファンタジーの世界構成なので読みやすいです。
人間が異世界において魔王になる話はありきたりな設定ですが、神によって必要悪として創られるというのは面白い設定です。前魔王とは違い自分の存在意義をきちんと理解して、それに相応しい役目を果たしていきます。人族に対する絶対悪として。ただし破壊神ではなく、どこまでも理性的な魔王です。
魔族たちを統率し、国を造る。人族に圧倒的な力を示し恐怖を植え付けるetc・・・
キャラクターも魅力的です。
絶対的な力とカリスマを持つ魔王と、彼に心酔する夢魔の巫女。前魔王の遺物であった魔剣の少女と腹心だった魔族たち。勇者の末裔だったり、圧倒的な力を持つ本物勇者たち。魔王を利用しよう画策する女帝と、恋い焦がれるヴァンパイア。
今後の展開も気になります。
続きを楽しみにしています。