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【作品紹介】『マルベリーの木の下で、あなたはわたしの全てを奪う』(碓氷シモンさん作)

感想・作品紹介エッセイ『迷える子羊の読書録』を更新しました。今回は、先日完結したばかりの本格ヒストリカルロマンス『マルベリーの木の下で、あなたはわたしの全てを奪う』(碓氷シモンさん作)を紹介しています。

『マルベリーの木の下で、あなたはわたしの全てを奪う』(碓氷シモンさん作)
https://kakuyomu.jp/works/16818093081278170948

紹介記事:https://kakuyomu.jp/works/16818093085464641449/episodes/16818093085473059166

この作品では、主要登場人物達の愛がもつれにもつれていき、連載中、展開に目が離せませんでした。そこで、恋愛ジャンル作品紹介に特別に私の大好きな「ドロドロ愛憎劇」カテゴリーを新説し、今回、この作品をトップバッターで紹介いたします。これからも作者様の了承を得られる限り、(なるべく)恋愛ジャンルの中から「ドロドロ愛憎劇」をテーマにした作品を紹介していこうと思っています。皆さんもドロドロ愛憎劇カテゴリーにぴったりな作品を見つけましたら、ぜひご一報ください。

ネタバレしてもいけないですし、ボキャ貧の私には碓氷シモンさんの用意した粗筋と大して違うことは書けませんが、一応私の粗筋も掲載します。

【粗筋】
第1次世界大戦前後の不穏な状況にあったヨーロッパのように、それまでの王侯貴族が支配してきた古い体制と価値観が崩壊した世界が舞台です。ヒロイン・エレノアは、そんな時代の荒波に翻弄されつつも、傾きかけた婚家を切り盛りし、過去の栄光を忘れられない姑と幼い息子を守って、夫ヴィルヘルムの出征後も強く賢く生き抜いています。でも彼女が待ち焦がれる夫は中々復員してきません。誰もが諦めろと言う中、6年後になってようやく彼は復員してきましたが、そんな彼には何やら秘密がありそうで、それが分かった時、彼らに悲劇が襲いかかります。

***

私は結構色々なWeb小説を読んできましたが、本作のようなシリアスなヒストリカルロマンスは、残念ながら少ないのが現状です。その中の貴重な1作となります。碓氷シモンさんは、他にも同様のテイストの作品(もちろん中身は全く違います)を書いていますので、ヒストリカルロマンスが好きな方はシモンさんの他の作品もご覧になるのをお勧めします。

私のレビューはこちら:
https://kakuyomu.jp/works/16818093081278170948/reviews/16818093081622798439


それから8月にタグ付けとネタバレについて近況ノートで皆様のご意見を募ったことを覚えていらっしゃる方もいるかと思います。その内容を少し加筆して「永遠の問題:タグ付けとネタバレの関係」という題で『迷える子羊の読書録』の中で公開してありますので、そちらももしよければどうぞ:
https://kakuyomu.jp/works/16818093085464641449/episodes/16818093085772586403


【追記2024/10/13、15】
碓氷シモンさんが当紹介記事についてコメントを近況ノートで公開してくださいました。

紹介記事で「マルベリー」は「桑の実」だと私は書きましたが、碓氷シモンさんによればヨーロッパの桑の木は高さが3~5メートル以上もある大木になるそうです。確かに日本の桑の木だと作品の中のマルベリーの木より小さ過ぎるイメージでした。それに『桑の木の下で』だとちっともイケてないですよね。

その他に近況ノートには、マルベリーをタイトルに選んだ理由や、バッドエンドについて碓氷シモンさんの考えが書かれていて興味深いですので、是非当記事と合わせてご覧下さい。

碓氷シモンさんの近況ノート「読書録で紹介して頂きました ~その1~」(2024/10/13)
https://kakuyomu.jp/users/nekosukee/news/16818093086608787642

碓氷シモンさんの近況ノート「読書録で紹介して頂きました ~その2~」(2024/10/15)
https://kakuyomu.jp/users/nekosukee/news/16818093086799760041

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