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【作品紹介】『Cフラットの恋』(畔戸 ウサさん作)

感想・作品紹介エッセイ『迷える子羊の読書録』を更新しました。今回は、BL青春小説『Cフラットの恋』(畔戸 ウサさん作)を紹介しています。

『Cフラットの恋』(畔戸 ウサさん作)
https://kakuyomu.jp/works/16817330662280444868

紹介記事:
https://kakuyomu.jp/works/16818093085464641449/episodes/16818093086619962839

BL小説の紹介だと思ってブラウザバックしようと思った方、ちょっと待ってください!!

本作には性描写がキス以外なく、基本は青春小説ですので、BL小説が苦手でも第20話(*印付き)だけ飛ばせば楽しんで読めると思います。

この作品は、カクヨム投稿にあたって人物設定を多少変更してはありますが、第11回角川ルビー小説大賞で最終選考まで到達した力作ほぼそのものです。作者の畔戸 ウサさん自ら、なぜそこまでいったのに受賞に至らなかったのか、どうして本作を書こうと思ったのか、下記2本のエッセイで解説してくださっているので、BL小説が苦手だとしても、コンテストに応募したい方には特に参考になるでしょう。この件に関して私も僭越ながら、本エッセイの「物書き徒然日記」コーナー第5話「レーベルの求めるものが作品に欠けていても受賞できるか:角川ルビー小説大賞の例」で考察を書いています。

『第11回ルビー文庫大賞で最終選考に残った件』(畔戸 ウサさん作)
https://kakuyomu.jp/works/16817330662880738010

『Cフラ解説編』(畔戸 ウサさん作)
https://kakuyomu.jp/works/16817330662994934929

本エッセイ「物書き徒然日記」の第5話
https://kakuyomu.jp/works/16818093085464641449/episodes/16818093086563641203


【粗筋】
20代半ばの調律師高槻創平が顧客として出会った16歳の天才ピアニスト野宮陽夏(はるか)とその母は、とてつもなく破天荒で創平の調子を狂わせるが、創平はなぜか彼らと関わり続ける羽目になる。最初、狂犬のように狂暴だった陽夏はいつの間にか創平に懐き、いつしかその感情は兄貴分を慕う以上のものに……

*****


陽夏と彼の母は圧倒的な存在感を誇るのですが、その他の登場人物も皆、魅力的で読者は最初から話の展開にもグイグイ引っ張られていきます。さすがにコンテストの講評でも「構成が素晴らしい」と言われただけのことはあります。これが処女作とは信じられません。皆さんもCフラな魅力に囚われてみませんか?

私のレビューはこちら:
https://kakuyomu.jp/works/16817330662280444868/reviews/16818093086363170582

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