瀧本無知

人間が認知している世界は真実ではない。 紫外線は見えず、超音波は聞き取れない。つまり、人間が見ている世界は世界の一端でしかないのである。その限界を超越し、人間に新たな世界を認知さ…続きを読む

復興し、再建への道を突き進むアザニアで次々と起こる奇怪な事件。それを追うコウタらが見たのは犯人が残したメッセージ。その意味が紐解かれるとき、コウタは……。 事件を通して主人公へ問…続きを読む

　杖を振れば、呪文を唱えれば、強力な魔法で敵を一発粉砕？ 　本作は違います。一分に一度しか撃てない微弱な魔法弾。属性はあるも効果のない属性。魔法弾の上限だって十数発。とても倒すべ…続きを読む

幽霊も大変です。 日々技術が目まぐるしく進歩するこのご時世、その技術に適応していかなければ効果的に人を脅かすことなどできないのですから。テレビが普及すれば画面から出てくるようになっ…続きを読む

コミュニケーション支援ツールを介して出会った男女の恋物語。一般の恋愛小説とは異なる特筆すべき点は、二人を介するファシリというＡＩが存在し、二人の発言に少なからず介入していること。そ…続きを読む

SFというジャンルは往々にして、技術についての考証、それが社会に与える影響の描写など、どうしても紙面を割かねばならない「説明文」がなければ生きていけません。 しかしそれは時に物語…続きを読む

「未来」――すなわち着地点を提示することは、読者に安心感を与える反面、結末が分かり切っているからと尻すぼみになってしまう可能性もあります。 しかし、本作で提示される「未来」は一件…続きを読む

(2018／12／25現在の最新話までのレビューになります。) まだ序盤ということもあり、ストーリーの全体像が見える段階ではありませんが、それでも、次々と提示される謎と丁寧な描写…続きを読む

奇怪な行動が見られた記憶喪失のお爺さんが忘れていた真実、そして善意が招いた結末に胸が痛むコンパクトにまとまった短編ミステリー。

SFと言うと小難しい印象を受けて、敬遠してしまう人もいるかもしれません。実際、ハードSFの一部には超高校級レベルの予備知識がないと理解ができない作品もあります。ただ、本作においては…続きを読む