ヘビ型ロボットの栄光と挫折

ペットロボットというと、犬や猫を連想しがちですが、蛇型はありですね。歩行力に応用がききます。
今後、本当にでてきそうです。

　新たな技術には、意図していないような悪影響が及ぼされるということですね。

たった数分で読めるにもかかわらず、すごい！と感心してしまう“喜”と、
そんな・・・と落胆する“哀”がちゃんとあって、思わずうなってしまいます。
短い間に様々な感情が楽しめる、たのしいお話でした。

SFというジャンルは往々にして、技術についての考証、それが社会に与える影響の描写など、どうしても紙面を割かねばならない「説明文」がなければ生きていけません。

しかしそれは時に物語を本筋から脱線させたり、読者を飽きさせたりと、多くのデメリットを作品にもたらし、つまらない小説へと陥る原因の一つになります。それゆえに、そこで如何に飽きさせずに読ませるかが作者の技量が非常に問われるとこなのですが……なんと本作は全編それのみ。けれども物語がきちんと用意されていて、しかも飽きるどころかさくっと読めてくすっと笑える。ぞうきんの比喩、好きです。もちろん、最後の落ちも秀逸です。

SF好きの人も、そうでない…続きを読む