すらかき飄乎

県外に行くためのテストを受けに、霧生亭へとやってきた汐里。見えてしまった彼女は佳也子と紗良、引率の柴咲先生とともに霧生亭で夕食を取ることになる。 朝日ホラーコミック大賞原作部…

若年性認知症の妻を抱えて日々の介護に奔走していた僕が、ある日決断した事とは……

私が生きていることで、誰が得をするのだろうか。

参加させていただいたアンソロジー『非実在神様』のボツネタです。神様が中に住んでいるらしい箪笥の話。

いつもの屋上、私は、屋上の縁に座っている。 眼下に広がるのは真っ赤に染まった新しい世界。 何故こうなってしまったのか、世界が終わるまでの道筋を、私は辿り始めた。

　やっと自分の車が持てたのでドライブに行きたい！ 　バイト終了後、心霊スポットへ行くつもりだったのに霊感のある店長がやめるように言ってきた。 　ホラー好きはピンッときて、店長にな…

朝、目を覚ました時、少年は部屋の天井から水が垂れてきているのを発見する。 どうやら寝ている内に、雨漏りしてしまったようだ。 しかし、そのことを父親に報告すると、それは『んがむし様…

不時着した星では、十年に一度花が咲く。そして彼らは花と種を運ぶ。

アンデス標高4000メートル超、私たちは逃げて、彼女に出会った。

明朗快活、ハツラツとした元敏腕教師のじいちゃん。 ある日彼は、主人公の藍の目の前で持病の発作を起こし倒れてしまう。 「俺が悪かった、許してくれぇ」 そんな必死の言葉を残して。 …

「アンコール企画　第21回～第25回のお題 」によせて書きました。お題は以下の通りです。 第21回 「ささやかな余白」 第22回 「昨日失くした涙」 第23回 「あの時と同じ風…

親の言うことを聞かないと、昔はよく「サーカスに売る」と言われたものです。 今は多分放送禁止用語ですが、昔はそんな会話が普通でした。 本作品はフィクションです。 実際の団体や事件…

深夜零時。 大学のレポートを書いているとスマートフォンが不意に鳴り、画面に表示された文字列が『兄貴』だったので電話を取ったら、開口一番がこれである。 ※流血あります。

『「超絶わがままな本棚」企画』によせて書くとともに、「辣油」「膀胱」「郵送」の三題噺でもあります。

17世紀イングランド、清教徒革命から王政復古へといたり、名誉革命へと続いてゆく動乱の時代。 叛乱が多発して、魔女狩人が暗躍したこの時代に、その片隅でうごめいた、暗くも哀しい言い伝…

種子島に、今も残る若狭姫の伝説。火縄銃のネジとひきかえに異国人の船に乗った若狭。その真相が今明らかになる。

髪はなんぼ長くてもええですからね　因習村成分は低めです、すみません

自主企画『因習村座敷牢人外青年祭』参加作です。 俺の家には兄がいる。兄と言っても本当の兄弟ではない。同じ家に住んでいるだけのおそらく他人だ。ただ、あんまり自然にそこにいて、家族…

　「このわけ方はいいんだな」。 　宮沢賢治は、詩「五輪峠」に、「このわけ方はいいんだな」ということばに続けて、「物質のすべては電子でできている。その電子は真空のあり方の一種だ」と…

『【三題噺 #32】「ペットボトル」「空気」「妄想」』によせて書きました。

元禄十六年の夏、亡き父の無念を晴らすため、高村平太郎は仇敵、赤林半兵衛を捜し続けていた。しかしその行方はいまだ知れず、先の見えない孤独と貧しさのなかで、彼の心身は次第に疲弊しつつ…

ホラーと幻想をテーマにした掌編をだらだらと流しております。 ややクトゥルー神話ネタ多めかも知れません。

ある時、人体組織が液状化していく病気が世界的に流行し始めた。 致死率はほぼ100％であり、進行を遅らせるのが精一杯かに思えた……

友達（そんな親しくない）の死体を渋々探す話。

『【三題噺 #30】「ファン」「階段」「ミキサー」』によせて書きました。ジャンルはホラーか恋愛か迷ってホラーにしました。

もうすぐ殺されてしまうと言う主人公。 働かずに、１日中横になるだけの生活で、生きがいといえば食事だけ。 主人公はなぜ殺されるのか、最後の晩餐は何になるのか。

精神病院で治療を受けている女性。 笑顔が素敵だった彼女が狂ったのは、ある夢が原因だという。

その女性は子どもの頃「入ってはいけない」と言われていた場所に、最近入ってみたという。 怪談朗読で活動されているVtuberの榊原夢さんの動画にて朗読していただきました。…

右手に、影がある。月光を受けて窓辺のものが、畳に影を落としているのだ。その影の形が妙だった。

「山もとの鳥の声より明けそめて 花もむらむら色ぞみえ行く」永福門院（玉葉和歌集より）　 　鎌倉時代末期の女流歌人・永福門院は御齢十八歳で入内の後、女御を経て中宮に冊立されまし…

口から溢れたのは、吐瀉物でなく、作り物めいた白い泰山木の花だった。

奄美群島のとある島に関する怪談をお話してくれるそうです。 集落にある洞窟と、そこに祀られている神様。それに関係する儀式と、死んだ従兄の話を。

愛媛県伊予市南伊代にある大谷池にまつわる怪奇譚。 ガチの怪談なのでホラーの苦手な方にはおすすめしません。 怖いのが平気な方はどうぞ先へお進みくださいませ。

沢木が出会った氷野という女性は銅のような眼をしていた。二人で出かけることもしばしばだが、何かに執着するような氷野について、沢木は上手く捉えることができないでいた。ただ、彼女の瞳だ…

「御簾なんて邪魔なだけよ！」「て、定子様――っ！？」 優れた歌人だと噂の清少納言。中宮定子に仕えることとなった彼女は、天真爛漫、自由奔放な定子に振り回され……「中宮定子ってこん…

不定期で投稿していく一話完結のホラーです。 どこから読んで頂いても差し支えありません。

一年前に起きた猟奇殺人事件の容疑者であった男が、見知らぬ男とカフェで二人…… 衝撃のサイコホラー短編。

『公式自主企画「ご当地怪談」大募集！！ ～日本全国を舞台に怪談話を創作しよう～ 』によせて書きました。山梨県は出身地です。

暑い夏、寝苦しい夜からはじまるホラー。

「深泥池までお願いします」 誰もが知っているタクシーに乗車したはずの女性が忽然と消える話は、新聞にも掲載された本当の話だとか……地元の運転手さんは今でも真夜中にココを通るのを避け…

マンガ家の『私』が、元アシスタントの男に押し付けられた空の茶封筒から恐怖は始まる。

仙台駅東口の飲み屋で、友人がなんか柿の妖怪がどうのと変なこと言い出すんだが。 ☆こちらでいただいたコメントから誕生しました。 ●301　ご当地怪談。『綴りかた日記』https…

「ショッピングモール伝奇」参加二作目にして、「遠雷」「清流」「ミニ浴衣」の三題噺です。

“なんという愚昧、なんという野蛮、軽蔑されて然るべきです。その『桶』に何が入っていたか、もうお分かりでしょう“ ＊物語はフィクションです。実際の人物、出来事に名称が似ていても、…