持野キナ子

強盗殺人のニュースがテレビで流れた。映し出される容疑者の1人を見て、私は「おい、おい」と思わず声を上げた

死ね

日常で起きた不思議なことや巻き込まれ事案についての回顧録。 どれもこれも碌でもないけどいい思い出です。いや本当に。

親からもらった、この大事な身体を

多分すぐに飽きてやめます

大学の５限の後、黙祷の時間が設けられた。自殺した彼女は、僕が深い関係になっていながらも、ついこの前にアカウントをブロックをした女子だった。 （境界線上のスカー、改題）

ネブラスカの田舎町で、ぼくは毎年春にこの町へとやってくるジェシーを待っている。根無し草のジェシーは、ぼくがいっとう憧れる大人だった。第五回こむら川朗読小説大賞参加作品。

ブンゲイファイトクラブ4応募作。かゆくなってくれたらうれしいです。

お題「アンダーグラウンド」で掌編を書きました。 草食アングラ森小説賞への参加作品です。

集落の因習で餅を運ぶ話です。 「エッチな小説を読ませてもらいま賞」応募作品。

会社を辞め、あてのない日々を過ごす男、カワサキ。 援助交際を行う女子高生、吉井早苗。 偶然出会った二人は、援助交際デリバリーヘルスを始める。 次第に怪しい気配が漂い、血が流され、…

一分掌編。大人向け。

内陸の水族館で買ったサメのぬいぐるみを持ってきた私は、砂浜で海を見せてやった。 こちらに登場する人物は「酒乱女の血闘伝　～えっ、酒好きなあたしが最強に？～https://ka…

「なあ、優海。一緒に、落ちてくれへん？」 そう言って、あなたは私を空へと沈めた。 私に笑顔をくれたあなたは、死んでしまった。大きな大きな後悔の種を私に遺して。 敬称略 設定…

食堂で働く中年の男、中田は料理本を求めに、子どもの頃によく訪ねていた本屋にやってきた。しかしそこにガラの悪い男が現れ、さらにはとんでもない警官までもが現れる。血と硝煙にまみれる本…

　強引に走って脱出するか、それとも回復を優先するか。 　群がってくる小型の雑魚モンスターたちから、極端なステータス異常を受けた状態で、どうにか逃げようとする女子高生のお話です。 …

《はじめて夢月七海様の自主企画「同題異話」に参加します》 美大を出て就職もせず、只ひたすらに絵を描く「私」に、 母は亡くなった祖母が所有していたアパートをひと夏のアトリエにするよ…

夏の日に秘密基地で私が目にしたモノの話。

幼い頃から密かにお笑い芸人に憧れていた稲荷冬馬は、大阪で人気芸人だと思っていた叔母の稲荷沢子が芸人を辞め自堕落な生活を送っていることにショックを受けて以来、自分の気持ちを押し殺し…

ｼｬﾅﾅﾅﾅﾅ　ｼｬﾅﾅﾅﾅﾅ　ｼｬﾅﾅﾅﾅﾅ　うぉ～うぉうぉうぉ～うぉ～！

クロノヒョウさんの短編企画用小説です 小学生の頃からずっと一緒だった仲良し四人組。イチベイ、ニイノ、サンゴ、イツム。 高校卒業を迎えた彼らは――

恐山のイタコと名乗る女が、ある村に現れた 女が言うには「この村は呪われている」という 話の真意を確かめる為に集まった、村の長とその親族 この村は本当に呪われているのか 女が…

地球はもう終わりです。全人類が今日死に絶えます。そんな日に起きた殺人事件。一体なぜ、何のために？　自分がこの後死ぬかなんて関係ない。僕らはこの謎を解ないと、死んでも死にきれないの…

ビタースイートな恋愛私小説。 数割は実体験です。

あらすじ？　タイトルとキャッチコピー見ればわかるやろ

「サキのタトゥー、好き……」 「可愛いでしょ。お気に入りなんだ」 　たわれるように舞う二匹のジャコウアゲハ。一目で魅了されてしまった。蝶の羽を描いている繊細なグラデーションに、い…

ターリバーンの戦士とガンダーラの仏僧、2000年の時を超え、共に民衆を憂い、立ち上がり、衝突し、かくて大仏崩れたり。

大学に行かなくなった主人公、齋藤は、無気力で怠惰な日々を過ごす中で、孤独と憂鬱に悩まされる。そして、齋藤はバイトの後輩、遠藤綾音にある相談を持ちかけられる。

死んだ男が運ばれていったのは、カウンター奥にある小部屋だった。 金の代わりに人間の血を賭ける「賭け酒屋」。店主の津田と雇われ雑医の峨嵋刺が裏でひそかに手がける仕事とは……。 「S…

仕事帰りの電車の中で、その日を振り返るお話です。 読んでくれる人に寄り添えることができたら幸いです。 「角川武蔵野文学賞」に応募する為に書いた短編です。 字数制限の4000字…

あの女が現れてから私の心は痛くなった。 ひきこもりたい女の子さやかとひきこもらせてくれないあの女。 あの女と決着を付けるためにさやかは呼び出すのだが……。

何をしてもダメダメな中学2年生平松愛理はクラスメイトの不思議ちゃん利根川さんとなぜか裏庭で猫を飼うことになってしまう。

囚人カルロス・バラガンは、屈強な用心棒サンチャゴ・カラスとの決闘を行うことになったが、それは公開処刑まがいの見世物だった。偽教授番狂杯によせて書きました。

人のいなくなった町でひとりで暮らす少女は、一つの決断をするために、記憶の回廊を巡る短い旅に出る。

あまりに高度化した人工知能ネットワーク〈ヴァハナ〉の暴走により、人類は滅亡の危機に瀕していた。ミリアム・トゥルオンら、残された者たちは、劣勢をくつがえすべく最後のチャンスに臨む。…

初任給で買ったちょっと高い牛肉を食べられなかった私は、転生する際に女神のお姉さんに希望を聞かれる。 ちょっと高い牛肉を食べられなかったショックで頭がいっぱいの私は、 「珍しいも…

異教の女が仏を彫る。 遠い神に祈り、たがねと槌で仏を刻む。 流れる大河、水面を見上げる砂粒のひとつ。 来し方を知らず、行く先もまた知らぬ。 ただ隣の砂粒を少しだけ。 　舞台：ど…

少年の町には、トロピカルな集団がやってくる。

涙をぬぐって、地下鉄に乗る「俺」。 同級生の女子の杉浦から、スマホにメッセージが来る。 二人は恋人でもなんでもない。 なかった。

ヒトゴミと呼ばれる男は，ただ黙々と与えられた仕事をこなした。 それが伏魔殿と呼ばれる歌舞伎町の底辺の仕事だとしても，文句１つ言わずに。

風俗を始めたきっかけってなんだろう？？ とも思った事ありませんか？？ ホストのため？？整形のため？？生活のため？？ 色々の事情で始める風俗、キャバクラ夜のお仕事 夜のお仕事に偏…

ナナは歌舞伎町にあるデートクラブに出入りする女子高生だった。 ある日、おじさんから指名されたナナは店外デートへと向かう。 本作品は、 第4回「エイル&クロノヒョウコラボ企画！」…

悪夢に毎晩うなされる主人公『僕』は不思議な少女と出会い、奇妙な共同生活が始まる。 現実と回想が入り交じる、ほのぼの日常系恋愛小説。 ※若干の流血表現があります。

大学生の僕には、飲み会で知り合った女の子と頻繁に寝ていた時期があった。 彼女が好んで吸っていた煙草の銘柄——ゴールデンバットを目にするたびに、僕は彼女のことを思い出してしまう。

二年付き合った恋人に振られた"わたし"は、以前に彼が語った「雨の日が好き」という言葉の真意を理解しようと『北関東みんなのお天気愛好会』というサークルに参加するが……

大学生の“私”は満たされない欲求からパパ活を始め、日常的にお小遣いやブランド物を受け取るようになる……

俺の名前は山崎遼馬。ある日、俺は死んだ。恥ずかしいほどマヌケな事故死だ。こうなったら悪友の北川に、俺を殺した犯人になってもらう！霊体になった俺は、あの手この手を使い、北川を犯人に…

気付いたら無くなっていたもの、というのが人生にはたくさんある。 寝る前に読んでもらったうさぎの絵本。 雨の日に買ってもらった水玉模様の傘。 あの子にもらった恐竜のキーホルダー。…