概要
ジェシーとぼくと、古いモーターサイクル
ネブラスカの田舎町で、ぼくは毎年春にこの町へとやってくるジェシーを待っている。根無し草のジェシーは、ぼくがいっとう憧れる大人だった。第五回こむら川朗読小説大賞参加作品。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!広い大地をゆく風来坊たちの物語
春になるとやってくるバイク乗りのジェシーと、その彼に憧れる少年フランシスのお話。
グッときました。すごい。とってもいい話……。
序盤や中盤は単純に、大人に憧れる少年の物語として読んでいたのですけれど。
でも最後の最後、気づけばものすごいところまで連れて行かれていた、というような感覚。
このストーリーテリングの妙というか、自然な流れで大きな物語へと導いてくれる、語りの手管の気持ちよさがものすごい。
本当にざっくり中身を要約してしまうと、ある種のはみ出しものたちの物語です。
本作の世界においては「バイク乗り」という形で存在しているのですけれど、その彼らの生き様というか性分のよ…続きを読む