このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む（169文字）

　バレンタインデーといえば？　そう、デスゲーム！　なお話。

　デスゲームもののいちゃいちゃハッピーラブコメです。本当にそうとしか言いようがない……。
　最高でした。なにこれすっごい……デスゲームとラブコメ、このふたつが普通に両立してるだけでもすごいのに、それが6,000文字弱に収まってるのはもう天才の所業です。

　キャラクターが好きです。さっちゃん（彼女）かわいい！　でもすずくん（彼氏）もかわいい！
　なによりこのふたりのラブラブ具合がもう。さっちゃんの方はちょっと愛情の表し方が個性的なんですけど（デスゲームをしかけてくるので）、でもふたりを眺めてるだけでハッピーな気分になれちゃうのがたまりません。
　特に視点保持者であるすずくん、彼の「さっちゃん大好き」っぷり。それが言動や思考のありようからじわじわ伝わってくるところ。もうこういうの本当に好き……。

　掌編なのでサクッと決着はつくんですけど、でもデスゲームも本当にデスゲームしているからすごい。
　生死をかけたギリギリの極限状況が、でも最終的により大きな愛に包摂されちゃう、とてもラブラブハッピーな名作でした。
　天才だと思います。面白かった〜〜〜〜〜！