ひどい夢を見たので勢いで仕上げた作品がある。
40分前だよ、あのクソ悪夢。
https://kakuyomu.jp/works/16818023213012720203 書いた本人が言うのもアレだが、ぶっちゃけ自分以外の人に向けて書いていない気がする。「そりゃお前、怖かったんだろうけどさー、その怖さ、全く伝わってないぞ」という感じだ。
個人的にこういう勢いがある作品は嫌いじゃない。
一発ネタ、インパクト勝負というものが浮かんできて、それをそのまま射出! というのが最近うまくいってなかったからだ。
妙に凝りだして文量が膨らんで、時間の経過のせいか、思ったよりつまんない? となって止めてしまう。
止めてしまうくらいなら、さっさと出しときゃ良いのだ。どうせ無名だし。こういったものをポンポン出さずしてどうする。
この作品の反省点があるとするなら、文章に目的がなかったことだ。
個人的に怖かったことを伝えて楽になりたかった、それが当初の目的だったのだが、それは別に公開しなくてよかった。ノートにでも殴り書いた方がよかった。
作為が透けて見える作品は評価が低くなるらしい。「〇〇の押しつけ」というやつだ。
でも作為自体は要るのである。ある目的に達するために文章を残すのだから、意図がないというわけにはいかない。
うまく作為を隠す。話の構成を考えたり、文体や提示する情報、非公開情報を捻るのはその為だ。
手品のタネをガン見して観客にバレてしまうのは滑稽かもしれないが、
タネがない仕掛けもない、そもそも何も起こらないでは、話の種にすらならない。