脳幹 まこと

日本には「アオイ」「アカネ」「スミレ」といった、植物由来の名前がある。いずれも一定の人気を持っているものばかりだ。 今回はそういった名前に関する話。 ※心理的に辛いシーンがあり…

あなたは「運命の出会い」を信じますか？ たとえ、その運命を超えるほどの波乱が先に控えていたとしても――

心を埋めるためにAI美男子のハーレムを築き上げた女性。 しかし、元彼の影がちらつき始め……

本当に賢い人は群れないとか、孤独になれる力とか。 そういうのはもういいんだ。

エターナルバトルクロニクル（通称・エタバロ）は退廃的なダークファンタジー世界をモチーフにした対戦型育成RPGである。 世界観やストーリー、病的に美しいキャラクターデザインも相ま…

2042年夏、日本向けに販売されたお世話ロボット「せれな」。 販売直後から爆発的な反響を巻き起こし、同年10月に行われたアンケートでは、利用者1500名のうち98%が「もう以前の…

自分は賭け事に向いていない。 分かっていたんだけれども。

最近、AIの氾濫ともに話題となっているのが、サイバー攻撃……特にランサムウェアと呼ばれる種類の攻撃だ。 日本国内でもいくつもの企業がやられてニュースになっている。 不安を放置して…

海の見える公園に向かった男性。 そこはオブジェが置いてあって、景観が良い。 ベンチに腰掛けて、ぼうっと前を見ると――

非情なる帝国最強の男、黒騎士。 進撃した先で次々と敵国の者たちを仕留めていく。 慈悲か、気まぐれか、彼は手に掛ける者たちの最後の言葉を聞くのであった。 それが壮大な魂のリレーに…

2042年の東京は、古々々米ですらも1キロ10000円になっていた。 その中で登場した5キロ3000円の米は、まさにオアシスと言わんばかりであった。 一般人の健司もまた、この米―…

普通のOL・ユカは、たまたまいつもより早い地下鉄に乗ることに。 子供が泣き出し、車両内には気まずい空気が流れ始める。 しかし、ある男だけは違った反応を示していた……

　世間ってのは加害者に厳しい。まあ、やった犯罪に見合ってない判決が出たりしたら「なんでぇーーーーー！！？？？？」みたいな反応を示すのは分かる。俺もそういう輩だ。 　でもな、加害者…

「外見より中身」という風潮があるのだけれど、外見がヤバすぎるとそうも言ってられないよね。

自分より一回りも下の美少女と恋人関係になった男。 すべてが彼女の掌の上だったとしても、愛の力は、簡単には屈しないのだ。

名は体を表す。

社交サロン「紳士淑女の会」のメンバーに入った沙織。 彼らは揃いも揃って身分が高く、変な丁寧語を使うのだが、肉食を禁じていた。 そんな彼らに必死に合わせてきた彼女だったが、ある日――

自分の真顔をスマホ越しに見て「怖い」と思った。寝起き早々バッドに入ってしまい、本来やろうとしたことを投げてこの文章を書いている。

長期的な視点だとか、俯瞰的だとか、ビジョンだとか、そういった言うだけなら簡単だが、実際に考えようとするとよく分からないものに関する覚え書き。

38歳、とある企業の部長がお掃除ロボットに顔面を踏んでもらおうとする。

アイツに誘われて花火大会へ出向く。

どうも。マジメなだけの空っぽ人間です。 今、私は孤独に苦しんでいます。毎日苦悩しています。 どうしてこうも上手くいかないんだろう、と思うわけです。 勿論根源の原因は分かっています…

男は今日も救いを求め、頭にお花を咲かせる。 空虚なやつの心の中。

人に避けられる三つの「せ」――それは政治、世界、戦争である。 これら三つの話題を出すとほぼ確実に煙たがられる。場所によっては炎上する。 いずれも正解はなく、主張だけは強くなりがち…

愛する妻と幸せな生活を送っていた男は、ある日、自分の生え際が後退していたことに気付く。 若くして「そうなった」ことに衝撃を受けつつ、対策を取ろうとする彼であったが、 時間の経過と…

愚かな自分でもようやくわかったこと。マジメなだけではダメだということ。

現在社畜の吉郎は高校生からの友人、篤人からの誘いで四人旅行を計画される。 久しぶりの再会もあって、しんどい状況から辛うじて一日だけ有給を取得。なんとか二泊三日の旅行にこぎつけたの…

優先席には様々な人が座っている。

最近何も欲しくなくなってしまった。 欲しいものがないわけではないんだけれど、なんだかウンザリしてきてしまった。

よく出てくる。

AIは使っていない。

歴代最強と謳われたA級勇者ワルダーは、一人の冒険者によって全てを奪われ、地の底に落ちた。しかし、その没落は彼の「仕事」に過ぎなかった。 傷ついた身体を押さえて彼が向かったのは、物…

有名な話に手を加えた結果。

世界で最も深く暗い場所、マリアナ海溝。 その地の底に――「ほぼ無傷」の遺体が発見された！ あまりにも異常な状況、個性的な3人の容疑者。そして謎を解くは――理屈を超えた探偵であった。

流行に乗れない俺と、流行を良く知る隆との会話劇。

別にどうってことはない。 人は時代を問わず無力化されてきた。今感じていることは、昔も感じてきたことだし、これからも感じることなのだ。 負の感情ってほどタイソーなもんでもないが、胸…

　俺の先輩は「WindowsとLinux間違えるってお前、JavaとJavaScript間違えるくらいあり得ねーぞ」とからかっていた。当時の俺はどっちの喩えもわからなかったので曖…

小説投稿サイト「カクナル」で鳴かず飛ばずの男子高校生。 物は試しに「願いを叶える」と噂されるフィギュア「ドリム」を購入してみることに……

タイトルの通り「変質者」です。 ただ、犯罪に手を染めているわけではないです。ちゃんとサラリーマンをしています。 あくまで合法的に自分の欲求を満たそうとしているだけなんです。 至っ…

不注意にも彼女の脱ぎたてブーツを嗅いでしまった僕。そのとき、すべてから解き放たれ、新しい世界が始まった。

この話は俺と友人がカフェにいた時に起こりました。

此の度、愚生も亦、斯かる「ヱヰアヰ」とやらを弄する機会を得ました。 半信半疑にて問い掛けを試みしところ、驚く勿れ、其の箱の内より、あたかも明治大正の文壇に名を轟かせた大文豪先生が…

　DQNカップルのリュウヤとルリは、冴えない中年男性から金銭を巻き上げる「オヤジ狩り」を繰り返していた。 　ある日、パチンコで大敗したリュウヤは、いつも通りにオヤジ狩りを仕掛け…

同名作家同士の対談企画、その一部始終。 脳幹まこと：ホラー作家。心の暗部や社会の歪みに根差した、じわじわと精神を蝕むような性質を持つ短編作品を多数手掛ける。 代表作に「器物丁重…

孤独な男がAI相手に話をする。

偶然見かけたニュース記事で「南海トラフ地震・新被害想定」というものがあった。 それを見た私の心は折れた。そういう話だ。 地震恐怖症というのがあるらしいが、トラフ恐怖症というのを新…

議員が先進技術の若き権威ばかりとなった将来の日本。 歴史を学んだ聡い彼らは「人間による運営管理」に限界を感じ、日本全土を可愛らしい小型ロボットで監視する計画を実行する。 これによ…

布団ダンスに入った母星に布団が何重にもまとわりつき、世界は退廃と狂騒に満ち溢れた。

雨が降っていた。 些細な諍いから職場の人間関係がギクシャクしだして、すっかり精神は疲弊していた。 昼休み、スマートフォンを開くとKAC第4回のお題があった。 「あの夢を見たのは、…