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一晩を越えて


 猿実験の続き。

 無限の猿を作りだせ
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054884162210

 前回は絶望的な帰着を迎え、ついつい悲観的に過ぎる近況報告をしてしまった。
 とりあえず「人の持つ可能性の限界」の話を書いた後、私はすぐに寝た。
 こういう時には、眠るに限る――重大な問題が一晩経てば、意外と小さく見えたりするからだ。

 そして一晩経って――やはり状況は変わらないのだと、身につまされた。
 確率の壁が変わることはないし、それに対する無力さも何ら変わらない。
 無作為の世界に、時間経過の概念はないのだ。

 ただやはり、睡眠の力は侮れない。
 あれだけ心をボロボロにされたはずなのに、再び活力が生まれている。
 具体的に言えば「なんとか解決してやる」と思えてくる……素晴らしいことだ。

 だがこのまま、ポップアップを一日中見続けるのもしんどい。
 同じ轍を踏まないように、方法を考えていきたいと思う。


  

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