オカワダアキナ

「#父親の死体を棄てにいく」に参加。 死んだ父親がゴジラみたいに大きくなって、それを掘って埋める作業をしているゲイの男の話。

「祖父によれば鶏の世話くらいたしなみとのことだったが、ようするにひまな男たちのひまつぶしだった」 今より少しだけ未来の日本。女たちは出稼ぎに行き、残された男たちは闘鶏くらいしか…

2019年に書いたもの。横浜×神戸アンソロジー『PortRay』に参加した作品です。

模範的優等生の僕だけど家出くらいする。こっそり家を飛び出して、宇都宮の叔父さんに匿ってもらうことにした。 叔父さんは昔バレエダンサーをやっていたけど今は何もしていない。自分は死に…

がんばってがんばって貯金して始めた念願の一人暮らし。 おれだけのお城にいてほしいのは素敵なお姫様……じゃなくて、ばかでかわいくてだらしない犬っころ。 大学生の大輔くんはおれのこと…

塀の向こうに見える背の高い棕梠（シュロ）のこと。転校したこと。授業中に友だちからまわってきた手紙のこと。 他愛ないことを回想する話。 Text-Revolutionsアンソロジ…

スケボーで膝を擦りむいた「おれ」は、幼馴染のことを思い出す。 所沢のけやき並木の短編です。角川武蔵野文学賞に応募します。

#Twitter300字ss企画等に参加した作品を並べています。 ポストカードにしたものなども。 300字ssは字数ぴったりに作っていますが、その他の企画参加作はざっくりです。

わたしのうちは中洲にあった。川の流れに囲まれていたわけではない。高速道路の高架と国道バイパスの太く激しい流れのあいだにあり、川と川に挟まれた中洲のようだと思っていた。 子供の…

小六の思い出、自画像の宿題をいつまでも提出しなかったこと。 「描けたか？」「描けません」、不毛なやりとりを毎日繰り返し、反抗していた。 おれの傷はゆっくり消えていったという経験の…

スペイン・イビサ島はパーティーアイランドとして知られ、世界中のテクノ＆ハウスファンがつどう。大学生の男の子がイビサに旅行する短編です。4000字

東京都大田区平和島、運河にはうみへびが泳ぐ。こともある。 中学生の百子は母と姉と団地住まい、学校は休みがち。膝カックンによりクラスメイトに怪我をさせ、偶然の加害者になってしまった…

1999年の大学生の話。海辺の町は潮風で錆びやすく、弟の文化祭に遊びに行ってパイを投げる。 #ヘキライ（お題：錆びる）に参加したものです。

若いサラリーマンの金曜日の夜のこと。 #ヘキライ（お題：片翅の蝉）に参加したものです。 拙作「水ギョーザとの交接」が下敷きにあるかもしれません。 https://okwdznr…

祖母の家の屋根裏部屋、叔父との思い出。 （#ヘキライ参加作　お題：屋根裏）

社交ダンスを習う女の子の短編。海辺の町で、全身脱毛している中年"リボンちゃん"とタンゴを踊る。 （冒頭部分です）

掌編小説です。恋人未満のおとこ二人、片方が約束をすっぽかして音信不通になった冬。女の子にナンパされ、いなくなったおとこのフリをする。 （2016/12/10イースタンユースのラ…

掌編小説です。大学でテキスタイルをまなんでいた女ふたりのお話。 （#ヘキライ参加作　お題：折られた白旗）

文芸イベント・Text-Revolutions5（2017年4月1日開催）にて「伯父/叔父コレクション」という企画を主催いたしました。伯父/叔父という切り口から文芸同人誌を紹介す…

作家志望の男、鶴森ハルオ。旧友を亡くしたことを機に、なぜか仕事を辞めてみた。 ある日訪ねてきた見知らぬ女に、猫を差し出される。 ——「ねこ探しています　鶴森ハルオ」 誰かが勝手に…

オカワダアキナ短編集「飛ぶ蟹」、日常を半歩くらいはみでた全9編。 収録作品： 講和条約と踊らない叔父さん / 胎内の馬 / 飴と海鳴り / 空き地の山羊 / スイッチ・オフと苺…