• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
裸足で行かざるを得ない

裸足で行かざるを得ない

オカワダアキナ

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★9
3人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 日崎アユム(丹羽夏子)
    387件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    雑然とした世界の中にある色のない青春

    渋谷のある店のカウンターで男女が語らっている短編です。
    作中で大きな事件事故が起こるわけではありません。でも、ときめくようなドラマはあります。
    この二人の物語はここで終わります。しかし、語り手の彼の物語はまだこれから始まるところです。

    渋谷の派手な印象の中、彼の世界は私にはなぜかセピア色に感じられて、2016年と書かれているのに、かつてもこんな「イマドキの若者」がいたんだろうな、と思わせられます。
    つまり、青春です。
    青臭いです。
    だがそれがいい。
    渋谷の街はいつも「イマドキの若者」の青春の舞台になってきたんだな、などと思いました。

    どうぞ、お幸せに!

    • 2017年7月14日 07:00