概要
ぶっころす。ぶっころしてやる。闘鶏くらいしかやることのない男たち。
「祖父によれば鶏の世話くらいたしなみとのことだったが、ようするにひまな男たちのひまつぶしだった」
今より少しだけ未来の日本。女たちは出稼ぎに行き、残された男たちは闘鶏くらいしかやることがない。
ヒトより大きな体に品種改良した鶏を育てて持ち寄り、興奮させて戦わせる。何かの利権で誰かが儲かる。
おれの従兄は熱心に鶏を世話していて、闘鶏場では負けなしだったが…。
ーーーーーーーーー
書店さんのフェアで特典ペーパーにしていた短編です。
アジア吸血鬼アンソロジーに書こうとしていた話でしたが、ぜんぜん吸血鬼が出てこなかった。
広義のボーイズラブかなあとも思っていて、従兄と鶏がなんやかやしてるやつを書きたい予定です〜。
今より少しだけ未来の日本。女たちは出稼ぎに行き、残された男たちは闘鶏くらいしかやることがない。
ヒトより大きな体に品種改良した鶏を育てて持ち寄り、興奮させて戦わせる。何かの利権で誰かが儲かる。
おれの従兄は熱心に鶏を世話していて、闘鶏場では負けなしだったが…。
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書店さんのフェアで特典ペーパーにしていた短編です。
アジア吸血鬼アンソロジーに書こうとしていた話でしたが、ぜんぜん吸血鬼が出てこなかった。
広義のボーイズラブかなあとも思っていて、従兄と鶏がなんやかやしてるやつを書きたい予定です〜。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!怖がるなというのは自分を鼓舞する言葉だと思う
ここは今から少し未来の世界。女たちを働かせて「ひま」になった男たちは闘鶏に夢中になっている。昔は動物同士を戦わせることは残酷だと言われていたはずなのに、なぜか品種改良された今時の闘鶏は戦わせてもいいことになっている。
そんな中、主人公の従兄はまだ子供なのに巨大で強い闘鶏・クロを飼っている。クロは連戦連勝のとても立派な闘鶏で、従兄はクロを溺愛している……。
つまり、怖がっているのですね。従兄は、クロが負けることを。もっといえば、クロを通じて見ている自分自身の世界が何かに敗れることを。たぶん、従兄は自分自身の世界がとても危うい均衡の上に成り立っていることを本当は気づいていて、でも見ないふりをし…続きを読む