南沼

勇気を振り絞ってミサキに告白したものの「強い人が好きだから」とすげなく振られてしまった僕は、近所のジムに入門する。青春スポ根NTR小説。「第二回NTR小説フェスタ」によせて。

昭和40年代、千葉の片田舎、ひとり暮らしの私のもとに一本の電話が掛かってくる。それは兄の訃報を知らせる役所からの一報だった。第二回遼遠小説大賞によせて。

自主企画「魂で歌え！イメソン布教フェスタ」に寄せて。【Etude for Twelve Fingers /Matryoshka】　

ねずみの覗く小屋の中に、2人の男がいた。第一回 大暴力小説大会によせて。

新居に引っ越したおれにはともだちがいない。いないんだけどあんたはともだちになってくれる？　【KAC20242】お題「住宅の内見」

全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れが、入佐の町に迫ろうとしていた。KAC2024第1回お題　書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』

ただ『断絶』と呼ばれる人類文明の終末に、サイボーグとアンドロイドがアメリカ西部を歩く。彼らは技師を探していた。彼らは息子を探していた。彼らは何かを探していた。第六回偽物川小説大賞…

個人企画「犯罪者が出てくるブロマンスを書いて欲しい」に寄せました。草森さんお誕生日おめでとうございます。

寝取る女、寝取られた女と、その間にいる男。第一回NTR小説フェスタに寄せて。

妻と娘と息子、4人で幸せに暮らすごく平凡な家庭。そのはずだった。父性小説大賞参加作品。

元ボクサーのヤクザと元プロレスラーの無職、ろくでなしどもがルール無用の地下格闘技場で因縁の決着を付ける。自主企画【ぶっちぎりの最強VS最強】に寄せました。

ギデオンは盗賊ギルド『風見鶏亭』を根城にする小悪党で、１８歳で、童貞だった。第一回きつね童貞文学大賞参加作。

「なんかこの辺でうまいもんある？」旧友の田辺に連れて行かれたその場所は、郊外のショッピングモールだった。自主企画『ショッピングモール伝奇』によせて。

１９４０年３月１３日の朝、２２歳のヨルン・カーシネンは生まれ故郷の村を前にして、ここが自分の死地になるのだと思った。第六回こむら川小説大賞参加作。

第五回性癖小説選手権によせて書きました。 性癖：手紙のような何か 性癖：SF

軍政下のミャンマーに降り立った私は、見るからに堅気ではない一人の日本人男性と出会う。人身売買、売春、性愛と暴力。第５回偽物川小説大賞参加作。

囚人カルロス・バラガンは、屈強な用心棒サンチャゴ・カラスとの決闘を行うことになったが、それは公開処刑まがいの見世物だった。偽教授番狂杯によせて書きました。

怪獣は、彗星に乗ってやって来た。あらゆる珪素化合物を摂取しては増殖する怪獣クラムズに、人類は生存を賭けて立ち向かう。むくつけき戦車乗りどもと多脚戦車の、怪獣掃討任務が始まった。第…

三度の飯より釣りが好きな下級武士高田次郎衛門は、南町奉行所の定町廻り同心である。次郎衛門はある日人語を話す猫と出くわすが、それは永い時を経て成り上がった化け猫だった。自主企画「も…

自主企画「300文字の死」によせて書きました。

一人旅の最中、ポルカルッタは大柄な女狩人ワイアに命を助けられる。「よう、少年。怪我はねえか？」一度文明の滅びた地上で、２人はそれぞれの目的のため、共に旅をする。偽教授少年杯参加作…

とある部族で、戦に赴く戦士に神を降ろす為に祭りがひらかれる。その夜、少年は英雄に抱かれるのだと村人に告げられた。「民族調ボーイズラブ企画」参加作品。

人類の性愛と生殖について、来し方は既に見た。では今と、行く末は？　第一回先行小説杯参加作品。

今日もまた、夜が来た。浜辺で一人きりでいるはずの私の隣には幻覚の男が佇み、飽かず私に語り掛ける。第四回偽物川小説大賞参加作品。

ネブラスカの田舎町で、ぼくは毎年春にこの町へとやってくるジェシーを待っている。根無し草のジェシーは、ぼくがいっとう憧れる大人だった。第五回こむら川朗読小説大賞参加作品。

ポストアポカリプスをサバイブする少女たち。隠れる場所なんてないのさベイビー、逃げる場所なんてないのさ。第四回偽物川小説大賞参加作品。

「え？　何言ってんの？」

草さんの設定（https://twitter.com/koubutuhasakana/status/1531896173929193473）をお借りしました。 ボーイズラブストロ…

「竹の花って知ってますか？」大学生活に適応できず行き詰まる僕は、一人ぼんやりと竹を眺める彼女と出会う。

第一回遼遠小説大賞参加作品。

　ひと仕事を終えた後は知らない道を通ってのんびりと帰る、ただそれだけのささやかな私の趣味。たった数時間の長閑なドライブ。 　そのはずだった。

カラスが私を見て、もう一度カアと鳴いた。だから、人を攫う事にした。

２０１９年８月３０日、南シナ海で発生した大型の台風がいよいよ日本に接近した。 そこから様々の物語は生まれ、他のあらゆる例でそうであるよう、それらの内の大部分は当人らを除き誰にも知…

「広場」といえば、あの頃決まってそれは二月十日広場の事を指した。もう三十年以上も昔の話である。

小田原藩士麻倉宗兵衛が双腕を失ったのは、享保のはじめの頃、金木犀の香る晩秋の時節である。