阿井上夫

『ヤマアラシのジレンマ』という言葉を使って、職場の人間関係を考察してみました。

虚数空間の利用法を発見したことにより、人類の居住範囲が銀河系内まで拡大した未来。立憲君主制を採用する単独恒星国家で、国王急病中の代行者としてアルバート王子が指名された。その取材の…

「収益が得られる」ことには反対しませんが、提案がございます。

獲物を狙わずに仕留める『猟犬』も、たまにはいる。

実話以外のなにものでもない。しかも現在進行形である。 ＊事態が収束し、これ以上言及すべきことがないので更新を終了しました。

あえて描写しないという暴挙に出る。

近未来に起きるかもしれない出来事を、新聞記事などの形式を使って表現します。 第一回――私は高額納税者ではありません。 第二回――私は（二年半ほど吸っていませんが）喫煙者です。

（百文字企画参加作品）朝の学校でよく見かける風景。

王立大学を卒業し、晴れて王国総務省人事局人事第六課に配属となったロランド。初日から遅刻寸前になりながらも職場に駆け込んだ彼は、そこで過酷な現実を知る。曲者揃いの先輩に弄ばれ、変人…

文体練習のために思いついたものを即興で執筆中（作成時間は概ね２時間以内）。 サンプル品なのでいつ途切れるか作者にも分かりません。 賞味期限も短いので、お早めにどうぞ。 ＜第一話＞…

自主企画参加作品。流浪の『魔法図書館』に選ばれた国立魔法学院に通う学生（少年）が、同じく図書館に選ばれた異国からの留学生（少女）と出会う物語です。書いていてこっぱずかしくなりまし…

私の家には『天使』がいる。この時代、『天使』がいる家なんて珍しくもないが、私にとって彼女は特別な存在だった。知り合いから奇異の目で見られながら、私は彼女を含めた『天使』の処遇改善…

とあるエッセイを読んでいて、祖母のことを思い出してしまいました。記憶の蓋は一度開いてしまうと、なかなか閉まってはくれません。いろいろな思いが、奥のほうからどんどんと溢れ出して止ま…

彼の心に兆した疑問が男を根底から揺さぶる。

「カズマぁ、作者がぁ、また出番だってぇ、言ってますけどぉ」 「またって――前の話だってネタありきの単発勝負じゃなかったのかよ」 「わたしにもいまだにじょうきょうがはあくできていま…

訶梨帝母の緊急要請を受けて出撃の準備を進めていた天帝は、彼女が斃されたことに驚いた。そして『神白狼』の存在を強く意識する。一方、王国を逃れた相田雄一と安藤彩は、ライナ姫を連れてと…

自分でやってて気持ちの悪い「ふるさと納税」について書いてみました。

過去に作成したものの転載です。

まあ、細かいことは置いておいて、とりあえず読んでみて下さいよ。

かばんちゃんのお陰で料理を堪能したコノハ博士とミミちゃん助手は、その後のものを探していたようです。

かなり昔の話になるんだけど、誤りに気づいた神様は洪水を起こしてすべてを洗い流し、なかったことにしてしまった。それから分かることがある。恐らく神様は「途中の過程を細かく修正して、最…

もっと長い物語に出来そうですが、コンパクトにまとめました。自主企画イベント用の書下ろしです。本当は既出でもっと適切な作品がありますが、「新作」というレギュレーションに合いませんで…

仕事で使うために作成した原稿ですが、見事にお蔵入りしました。折角なのでここで晒します。

いつも気になっていた「あのこと」の真相を小説で暴いてみた。もしかしたら命が危険かもしれない。

（筆者註）この物語には下敷きが存在します。恐らく「カトリックの説話」だと思うのですが、筆者自身がどうしてもそれを思い出すことが出来ません。それを知りたくて、敢えて舞台を変えた物語…

（筆者註）百科事典を作成する場合、未知の概念をそこに記載することは出来ない。

短い文章でどこまで二人の関係を表現できるのか試みてみました。

唐突に思いついた、ピン芸人用のコント台本です。

「この小説はフィクションであり、実在の人物および団体とは一切関係はございません」が、こんなことはどこかで実際にあったかもしれません。

「あの子は決して悪い子じゃないんです」 「まあ、落ち着いてください」 「ただ、ちょっと自意識過剰で」 「そうなんですか」 「そうなんです。だから自分のことを”神の子”だなんて自称…

古くからある赤煉瓦倉庫を美術館に改装する町興しイベントで、寂れた港町は久々に沸き立っていた。その町で文筆業を営む男は、抽象絵画を巡り死屍累々の戦闘が繰り広げられる開館記念式典で「…

この作品には元ネタが存在しますが、作者自身が何だったか忘れてしまいました。 どなたかご存じではないでしょうか。

二〇三三年秋、細部まで丹念に作り込まれた仮想現実世界で、地球外知的生命体と高速戦闘を行うＶＲＭＭＯＧ『デス・スター・クロニクル』、通称『デス・クロ』のテスト版が全世界で無料公開さ…

＜三部作その一＞　都会の片隅で日々繰り広げられている伝説の戦い。男達は己のプライドを賭けて激突する。流れる汗。震える手。彼らはこう呼ばれていた――『立喰者』。

「海外出張中に夫が急死」――夫の上司からその事実を告げられた時、澄子は激しく動揺したが、幼い娘の姿を見てなんとか心を落ち着けた。彼女はその上司の紹介で、東京都豊島区にある特別養護…

巳之助の母親であるお佐紀は、出来上がった内職の縫い物を届ける途中で探していた男を見つけた。今は比企総一郎と名乗る、初老の武士である。彼女の故郷を逐電したその男は、江戸の片隅にある…

体調を崩した父親の後を継いで豆腐屋になった酒井伸太郎は、なかなか居酒屋「小暮」の大将に認められずにいた。彼が店主になってから三年目。一般客に出せるようにはなったものの、大将はなか…

第一作目で甚くふざけ過ぎたので、第二作目を格調高くまとめようと思ったら、この有様である。

中学二年の清宮雄太は「高校進学と同時にばらばらになる同級生四名と、何か最後の思い出作りができないものか」と頭を悩ませていた。ある日、彼は「中学生・夢コンテスト」という企画に目をと…

竹駒神社の弓道大会が終り、仙台第一女子高校弓道部は新たな段階へと移行する。的に中てるための技術や正しい道具の手入れ方法など、三笠祥子の指導が次第に細やかになってゆく中、桑山理穂は…

「Ｎの子供たち」とは何か。 　何を目的としているのか。 　駿と弥生は、それぞれに幼馴染を救うためにその正体を追う。 　しかし、二人の行き先が交叉した先に待つものは深い闇―― 　…

「フルダイブ型仮想現実世界が実現した時代の、とあるルポルタージュ」です。今回は単身赴任を取り上げました。

東京都世田谷区に住む小学生の御厨みくりは、雨上りの側溝で薄汚れた毛玉を拾った。自宅に持ち帰って丁寧に洗い、タオルを敷き詰めたお菓子の空き缶に入れて、日当たりのいい窓際に置いておい…

高校生の進藤良平は、街の片隅に小さな駄菓子屋が出来ていることに気がついた。店にいたのは若い女性で、計算が苦手なせいか小学生にからかわれている。それを窘めた良平は、店を手伝うことに…

「カズマぁ、作者がぁ、あらすじ説明しとけってぇ、言ってますけどぉ」 「なんでここもメタなんだよ」 「わたしにもぜんぜんりゆうはわかりませんがこれはたいせつなおしごとのいちぶかと―…

みんな落ち着け。

「フルダイブ型仮想現実世界が実現した時代の、とあるルポルタージュ」というのを意識してみました。「Case.1」は電脳娼婦の話で、五回完結です。短編連作予定で構想もいくつかあります…

＊担当者の憂鬱シリーズ 大魔王を死闘の末に破った俺は、仲間達の無事を確認する。しかし、その会話で俺の秘密を知った大魔王は、意識体となりながらも禁呪を発動した。仲間達と離れ離れにな…