しき

主人公は母と一緒に買い物に出かけていたところ、突然、交通事故に巻き込まれる。事故の衝撃で意識を失った主人公は、真っ白な世界に迷い込み、そこで「自分が死んでしまった」と感じる。しか…

八年間付き合っていた彼氏から突然「自分自身を見つめ直したい」と一言でフラれた。 私の年齢はとうに三十歳を越えており、描いていた未来が真っ暗になった。 彼なしでは生きていても仕方が…

離婚を機に同棲を解消し、一人暮らしを始めた若い女の話。

　小野塚様の自主企画、「御彼岸Halloween怪談会」に、再び参加させていただいた話です。 　ホラーの心算なんですが、怖く無かったら申し訳ありません。お楽しみいただければ幸い…

五人の少年。語るは一人、聞くは四人

12年間、外の世界を知らずに生きてきた少年・雨宮兎白は、外の世界に憧れ、友達が欲しいと月に願った。すると、空からひとりの青年が降ってきたのだ。 それから2人はよく一緒に過ごした。…

仕事のためでもあった。とある村の入り口にある「呪われた首吊り死体」の話を聞いたジャックは、好奇心からその村へと向かう。果たして死体は偽物なのか、それとも本当の死体なのか。 しか…

※レギュレーションの為、このあらすじはネタバレを含みます。 田舎でジャム工場を営む温厚でお人好しな兄、壱山健一は弟の勧めで買った会社名義の株が暴落し困窮していた。 トレーダー…

※柴田　恭太朗さま企画に参加させていただいています。 お題：「壁」「人魚」「箱」 https://kakuyomu.jp/user_events/168180930842494…

不思議な青年と出会った雪女の物語。

　タイトル通り

黒瘴灰という毒の灰が降り注ぎ、黒瘴獣という人類を襲う凶悪な獣が蔓延る世界で、己の霊力を顕現させた霊装と異能を武器に黒瘴獣と戦う聖霊騎士が存在していた。 力も霊力も固有能力も弱く自…

夏休みのある日。“僕”は友達のC君と一緒に、自転車に乗ってちょっとした冒険に出かけていた。 霊感の強い祖母の、「今日は嫌な予感がするから出かけないほうがいい」という忠告を無視して…

真っ赤な彼岸花が幾つも咲き乱れて 揺れていた。夏の名残の陽炎が、彼岸と 此岸を曖昧にする。あまりにも幻想的な 墓場の光景。ここより先は、死者の領域。 あの日、垣間見た赫い檻の、そ…

自主企画【霊夏にしやしゃんせ】に寄せて。 ホラー短篇をひとつ。

秘密結社『無明(むみょう)』に所属する異能の怪談師・蘇芳(すおう)。ある時彼は、組織を統率する科学者の一人、百目鬼史子(どうめき・あやこ)から相談を受ける。それは、内容を知ると、…

プラネタリウムで「太古の星々」を再現するという特別上映が行われる。観客たちが美しい星空に魅了されていたが、やがて黒い影が過ぎり不穏な気配が漂い始める……。 【妖神（マガカミ）】…

ある昭和の秋のこと、「私」は友人から、少し変わった噂話を耳にした。 「禁陵さん」と呼ばれる、コックリさんに似た儀式のこと。ひとりきりで行うその儀式で禁陵さんに質問すれば、誰も教え…

紙に書き記したことが現実になる。そう確信していた主人公は、莫大な富と愛を手に入れ、全てが思い通りになるかに思えた。しかしある日、主人公は自分が書いた覚えのない記述をノートに発見し…

無人駅で大人になった、幼かった二人の話です。 【5000字短編小説企画！お題は「虫」٩(ˊᗜˋ*)و♪】 https://kakuyomu.jp/user_events/168…

喰ひは昔からいる 有名な 未発見の動物です

小学生の頃、私はとても不思議な体験をした。 八月、家族と祖母の家に訪れていた私は、電車で数駅離れたいとこの家に、すっかり遅くなるまで遊びに行っていた。 慌てて帰路についていた最中…

スマホに保存された写真を整理してると、どう考えても撮影した記憶のない写真が…… 果たしてその写真の正体は？ カクヨム公式企画【怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語】参加作品です

鄙びた漁師町に唯一の旅館。明治時代に 建てられたという和洋折衷のハイカラな 旅館には『開かずの間』がありました。 商売繁盛、縁結の『神』を祀るというその 部屋は、代々女将だけが管…

「神に聞いた物語り」という体裁の散文詩的なものです。 いや、このタイトルを使ってみたかっただけなのですよ。すみません。 神謡のムードをさらっとお楽しみいただけたらな、と思います。

奇色い女がいるんです もう同じ部屋にいます

あなたは列車に乗っている。──そんな、夢を見ている。

筋金入りの道訊かれ顔の『私』が遭遇した話です。

注意:本作品を読んでいる際、唐突な空腹感を感じた場合はすぐに閲読をおやめ下さい。

私も女房も動物好きで、里親等もやっております。ある日、子猫の鳴き声が聞こえました・・・・・

霊感持ちの青年の元に悪友が訪れ、相談を持ちかけてくる。彼が語る内容とは…… ※作中に高齢者への侮蔑発言がありますが、あくまで語り部のクズさ加減を象徴する演出であり、高齢者を差別…

血は出ないし、すっごい怖いわけでもない。 ただ低空飛行のまま不穏に不穏を重ねて、いつしか正気の軸がズレるさまを存分にご堪能くださいませ。 ✎𓈒𓂂𓏸　2024年9月5日完成、本文…

ある日、見た夢。 のっぺりとした灰色の空のした、コンクリートの地面に果てなくひろがる墓石たち。 そのただ中に咲く少女のつく毬は。 柴田恭太朗様主催の『カクヨムに三題噺を復活さ…

リサイクルショップで一台のラジオを買った。 安かったけれどちゃんと使えるようだし、お買い得だと思った。 いつでも使えるように、コンセントに挿しておいた。 　 ───次の日から、妙…

　月宮 夜空(つきみや よぞら)は、SNSでイラストや小説で活動をしている。 　だが、思うよりも周りの反応は薄く、彼女は、フォロワーに嫉妬し、つい攻撃的な投稿を繰り返してしまって…

マーガトゥンは幻想写真家Mを名乗り、幻想生物をネットに公開していた。 それは制作された生物たちだ。 インターネットが普及し、在野のクリエイター達があちこちに居る現代では、昔のよう…

古ぼけた木造アパートで共同玄関、共同トイレ、共同風呂。 でも、どこも清潔でとっても綺麗。洗濯機には乾燥機までついている。 レトロだけど設備はしっかりしたこのアパート、『空室あり』…

民俗学者の真田明は、古文書にあった一夜にして消えた村・影森村の謎に没頭していた。この禁断の洞窟に足を踏み入れるが、次第に不気味な囁きが奥へと誘う……。 【妖神（マガカミ）】 　…

神の寵愛を受けた女の生とその結末です。

　小野塚様の自主企画、「御彼岸Halloween怪談会」に参加させていただいた話です。 　幼い頃に祖母から聞いた話から……という体の怪談です。お楽しみいただければ幸いです。

「やむすび祭」という現在行われていない祭りの詳細を求める話です。地名等は全部フィクションです。実際の地名には一切関係がありません。全８話です。

大学生の伊崎は、大学教授・橋爪怜にフィールドワークへと連れ出される。その調査には、「よつすば様」と呼ばれる怪異が絡んでいた。

シングルマザーの占い師を母に持つ、神無代和樹（かみむしろ・かずき）は、中学三年生。 ある日、亡き父の幽霊と出会い、「お前の運命の恋人が、悪霊たちに狙われている。お前は、彼女を護…

中学生・藤原慶太は塾の帰り道に、雨に濡れる不気味な女と遭遇する。「……あなた。私と同じね」と女に言われ、そのまま慶太は忘れていたが、雨の夜に再び女と遭遇する……。 【妖神（マガ…

夏の終わり。夜になると西瓜を並べて売っている不思議な場所がありました。