これはこれで、ある意味「ハッピーエンド」なのではないか!?
主人公のスペードには、「ハーレム」なパーティーがいた。
その仲間たちとよろしくやりつつ、ダンジョンに潜ってアイテムを回収。
それを使って今度は「お姫様」をゲットし、逆玉の輿に乗ろうと目論む。
……なるほど、こいつぁクズだ!!!
女性ばっかりのパーティーで、それでハーレムを作るまではギリギリOKかもしれない。でもそれがいるのに、普通にプリンセスを「正妻」みたいにしようとする段階で「人の心ないんか!」な領域に入っているのは疑いようもなく。
そんなスペードたちだったが、果たして思惑通りに話が進むものだろうか。
安全な冒険だと思いきや、トラップの発動や強大なモンスターの出現と、予期せぬ事態にも次々と見舞われる。
そして、倒れていく仲間たち。
彼らの身には、一体何が起こっているのか。追い詰められていくスペードが最終的に目の当たりにする結末とは。
因果応報とか、「むしろこれが一番平和かも」とか、色々な感慨を抱かされるラストでした。
そんなシニカルな魅力を持ったダンジョンストーリー、この「毒」がなんといっても癖になります!