「SNS連動 高校生」を含む小説

たとえ嘘だったとしてもあなたが知る必要がないのなら この心も考えも黙って奥底にしまっておくよ。 忘却もあなたにとって救いなら悔恨も惜しむ気持ちにも蓋をするよ。

一区切りと一休み。 さまざまな不可思議に襲われた後の羽休めは雨に打たれるばかり。

人間は生育してきた環境、そして遺伝で決まる。 考え方も性質も全ては自分以外のもの由来で形成されている。 だからこの苦しさも不幸も自分のせいじゃない。

昔別れた大切な人のことを 忘れられずにここまできた。 もう子供じゃないのだから会いたくもなるよ。

あなたの声を聞くのも あなたに意識を向けるのも あなたに気づくことだって ただの使命感だから

あなたには大切な記憶がある。 とてつもなく幸せな記憶が。 たとえそれが嘘だろうと、今目の前にある景色が幸せなれば、それは本物になりうるの。

夏の終わりが秋の始まりと 一緒とは限らない 夏の切れ端がいつまでも 脳の隅に残るのだから

うちと、うちに手を差し伸べてくれた人へ

生まれた時からずっと一緒。 自分の半身はいつまでも纏わりついてくる。 家族とはいえ、全てが嫌いだった。 だから全てを奪うことにした。

永遠に止まない雨はないけれど 雨は季節関係なくいつだって降った。 いつだって私たちには雨が欠けていた。