「青春短編 ラブストーリー」を含む小説

3年前、交わしたたった1枚の付箋。 「今日の夕方、駅前で返して」 その言葉を胸に、逢坂優奈は毎晩同じ夢を見続けてきた。 赤信号の向こうに遠ざかる背中――間に合わない青。 そして迎…

デートに行くはずだった日曜日の昼。 布団の中ですやすや眠る彼女を前に、「僕」は何度も声をかけ、何度も諦める。 ただ髪をなぞり、寝顔を見つめ、青空を仰ぎながら思うのは―― 起こすよ…

少しだけ不真面目な高校２年生である黒宮　誠は、数か月の間毎日のように図書室に通っていた。その理由は毎日のように図書室で小説を読んでいる高校３年生である七瀬　美香に一目惚れをしたか…

高校3年生の春、美咲は同じクラスの拓海への想いを手紙に込めていた。 卒業式に渡そうと決めていたその手紙は、彼に恋人がいることを知った瞬間、永遠に封印されることになる。 数年後、引…

校内のマドンナである海鮮スペシャルグラタンちゃんへの憧れがあるエビグラタン。彼女は何の変哲もないただのエビグラタンだ。そんな彼女の前に転校生であるブラックチーズくんが現れる。その…

　朝のパン屋が舞台の穏やかなラブストーリー。幼なじみの亮が急な海外研修で遠くへ旅立つことになり、不安を抱える葵に亮は「必ず帰る」と約束する。 　離れていても写真や手紙を通じて…

高校生男女のすれ違い。素直になれないから不幸が起きる。では、素直になれたら？

新堂蓮は、クラスの中心にいるリーダー的存在だった。 しかしある日を境に、彼は周囲の顔や名前を「知らないもの」のように感じはじめる。 見知ったはずの光景が、まるで初めて見るかのよう…

あまり人と関わることがあまり得意でない石川 広人は学校からの帰宅途中に、図書委員会の相方である桜井 花が立ち入り禁止エリアの場所へ歩いていくのを発見する。その場所は広大な緑が広が…

俺の先輩が昔していた、恋のお話です。

高校最後の夏、好きな人に好きな人ができた。 私はその恋を応援する立場を選んだ。 届いたのは、嬉しそうに差し出された小さな紙袋。 優しさと後悔が混じる、ひとつの終わりのかたち。

中学からずっと一緒にいた春川悠と私。 なんでも話せる親友だけど、「好き」だけは言えなかった。 大学生になっても変わらない距離感。 けれど、夕暮れの駅前、いつものベンチで交わした…

地方都市の小さな布団屋「ふわり布団店」。そこに引きこもり生活を送る青年・佐藤悠斗がいる。彼は人付き合いが苦手で、家業の布団作りに没頭する日々を送っていた。そんな彼の前に現れたのは…

内気な女子高生の藤堂はクラスメートの高瀬からの質問に咄嗟にそう答えた。その曲は楽器が演奏されない沈黙の曲ともいうべきもので……。 沈黙の曲を聴く女子高校生の甘酸っぱい青春ラブス…

高校三年生の真理亜と春馬は幼なじみ。ドキドキすること、こそ恋の始まりであって恋愛だと信じ込んでいる真理亜。 『俺、真理亜の髪の毛に恋してんの』 そんな真理亜の長いふわふわの癖っ毛…

昔、仲が良かった彼に、私は今、「また、君の音色を聴きたい」そう、お願いされている。ごめんね。私はもう、奏でられないの⋯⋯───。 この作品は、もかあわさんの企画に参加します！ …

登場人物 真央（まお） 　高校2年生（16歳）の少女。内気で控えめな性格ながら、心の中には強い意志を秘めている。感受性豊かで、好きな人への想いを大切に抱えながら生きるタイプ。友達…

彼の今が知りたい、そんな心があるとしたら。

ユカは東京郊外の大学に通う二十歳。 同じゼミ生のヤナギハラへ煮え切らない態度を痛烈なダメ出しをしたことを同じくゼミ生で友人のマアヤに咎められた。 ユカはマアヤに謝罪するように強く…

自分の声にコンプレックスを抱えている女子大生。国崎杏。 彼女は、やりたいことがない自分に悩んでいたが、応援団のパフォーマンスをする新山先輩に憧れ、男だらけの応援団に入る。 頑張っ…