「長編小説 ミステリー×ホラー」を含む小説

　平穏を好む主人公、吉田障子は「王子」という自分のあだ名を嫌っていた。旧校舎のヤナギの木の側で一人佇む毎日。好きな人を想う日々。 　だが、平穏は長続きしなかった。吉田障子を「王子…

日本国内にいながら、古き良き英国の世界にタイムトラベルが出来る。そんな幻影の世界が物語の舞台である。 主人である十八歳のヴィアトリカ・ビンセントの傍らには常に、背のすらっとした容…

時は平安初期。神泉苑で花見をしていた嵯峨天皇は、誰もいないのに揺れる鞦韆（ゆさはり）を見て疑問を抱いていた。 あやかしが見えるという文章生の青年、小野篁は高僧・空海の力を借りて、…

　日本国内の、どこかに聳え立つ大きな屋敷。今から二世紀ほど前の大昔の英国貴族が住まう広大な屋敷の中には一人の主人と六人の使用人が住んでいる。主人の名はヴィアトリカ・ビンセント。幼…

本格的じゃなくてゆるいミステリーホラー小説、略してゆるほら。本作は、作者が突然の思いつきで始めた即興のミステリーホラー小説です。書き下ろしです。ただ思いつくがままに書いているので…

「死者に近づきすぎると死のほうから寄ってくる。それでもいいかと心を許してしまう時が危ない」 エブリスタ、アルファポリスでも公開中。 エブリスタで「ルーキー特集」にて、以下の紹介…

目が覚めると、とつぜん、どこかのホールに大勢の人間とともに集められていた。意識がもうろうとするなか、全員に注射を打たれる。それは生きている人を屍食鬼（グール）に変貌させる恐ろしい…

巨大ショッピングモール・八定(はちさだ)ショッピングモールでは、『おかめっぐ君事件』という不祥事が発生する。 『おかめっぐ君事件』が引き金となり閉鎖となった八定ショッピングモ…

人工知能を搭載した、犬型や猫型、鳥型といったアンドロイドを、家庭に置くようになった時代。デンマークの王立図書館、通称ブラックダイヤモンドで、美術品盗難事件が起こった。その矢先、郵…