「読者への挑戦」を含む小説

　読者は全ての登場人物を疑う。 　Ａが本命。次点でＢ。大穴だとＣ。Ｄは怪しくないけど、逆に犯人かも知れない。 　念の為、チラッと登場しただけのＥも疑っておこう。 　だから…

雪深い山中に建つ〈虚構館〉へ招かれた六人のミステリ好き。 そこでは「今夜、あと一人が必ず殺される」と告げられる。 監視カメラと最新テクノロジーに完全管理された館で、不可能犯罪は成…

資産家への脅迫を受け、名探偵・一ノ瀬透は雪に閉ざされた山荘へ向かう。集まったのは、被害者の友人、秘書、姪のわずか四名。しかし、土砂崩れで道は断たれ、山荘は完全に孤立。やがて、内側…

冬至の翌日、光学迷彩壁に囲まれた「零度の錯視平家」で建築家が刺殺された。 玄関も窓も光庭も、すべて内側から施錠された完璧な密室、凶器は消え、残るのは一通の未送信メール。 「何が見…

僕の入った推理研究部では、新入部員同士が犯人当て小説を交換して、推理を披露し合う風習があった。 僕の対戦相手が出したのは、犯人は京都人ではないという読者への挑戦状が冒頭にある、犯…

世界的数学者が死んだ。鍵は内側、凶器は消えた。 唯一の容疑者アリスには完璧なアリバイがある。 だが“教授自身の行動”を読み解いたとき、 密室の三叉路は一つの解へ収束していく。

1日おきに問題と解答を交互に投稿します。深く考えないでください。こんなみすてりーにまじになっちゃってどうするの。

長北高校の生徒に深見常夜は、忘れ物取りに図書室から帰ろうとするみちすがら、同じクラスでありながら、一年間絡みの無かった芽生いちしに声をかけられる。 その内容は、いちしから「告白し…

　自己紹介が、また、てしたね。 　私、ケージ・トリカイてす。 　いえ、失礼、どうも翻訳機の調子が、 　あーあ、ですです。 　改めて、いや、この、改めというのは、 　適切な表現でな…

ある二月の終わり、高校二年生の眞紘は、【三月の王国】と呼ばれる湿原に囲まれた学園に転校してきたが、そこには曰くつきの塔や幽霊の噂、奇妙な振る舞いの生徒たち、そして、彼と鏡のように…

「読者への挑戦」だけのミステリがあったら？と思い立って書きました。 後半は、ちょっと「読者への挑戦」じゃなくなってます。

新規ロースタリーの焙煎室で店主が死亡。引き戸は無施錠のまま、二人がかりでも開かなかった——“鍵なき密室”。 探偵・三田村香織は、床に帯状に溜まったチャフ、消えたドアストッパー、タ…

白崎榛菜が通う学習塾には、名探偵がいる。 天神中学１年生、灰野晶。 ある日、噂を聞きつけた友人、藤原叶美が不思議な事件について相談に来た。 夜中にピアノを弾く幽霊。 生徒の描いた…

「メフィスト賞2024年下期」に応募した作品です。 ゼロ年代への憧憬に満ちた、謎解きありのセカイ系青春ボーイミーツガール小説です。

【読者への挑戦】 名探偵アリサ・スノワは、完璧な純白の密室に監禁された。 犯人が残した手がかりは、一つの知恵の輪と、寄木細工の箱のみ。 犯人は誰か？ 監禁の目的は何か？ この密…

時宗院高校創立百周年記念大規模同窓会！　 時宗院高校の卒業生が参加する大規模同窓会。 様々な世代の卒業生が一堂に会して食事や談話を楽しむ記念祝典。 参加資格はただ一つ。時宗院高校…

魔法×密室×ミステリー この世界では、《《魔法が使える》》。──だがそれでも、推理せよ。魔法の世界の密室に挑め。 答えは、読者の手に託された。 呪い？　魔法？　それとも──トリッ…

世間ではすっかり新紙幣が浸透しましたね。最近ではお釣りで北里柴三郎先生がこんにちはしても、大した驚きはありません……。 さてこの作品は昨年、新紙幣発行が始まるとか始まらないとか…

子を産み、産んでは亡くすを繰り返す未亡人。 子供たちは、13歳の誕生日に皆、世を去ってゆく。 死すべき運命を背負った我が子に語り聞かせる、とある物語は。 本作は、掌編でありなが…

眠れないひ孫に聞かせた、祖母の語りし身の上の怪談。現実的にあり得ない、奇妙な現象に背筋が凍る。 亡き祖父の残した“絵”の謎、賊の不可解な“事故死”、誰も居ない仏間から聞こえる“音…