「自然数」を含む小説

自然数ｎの数だけ世界は存在する。 そして、観測手たる「私」も同数存在する。 パラレルの世界を行き来する「私」達は、ｎの世界を往来する。

最も自然数に近いのは、赤子だ。それから徐々に人間は、負の存在へと変貌する。人は負の中でしか存在しない生き物なのだ。何て哀れで、何て惨めなのだろう。 (小説家になろうにも同一内…

宇宙の時間を逆行してゆくと立ちはだかる無限の壁。無限の向こう側へと到達し、世界の完全な姿を定式化する。すなわち宇宙の誕生前もを包括した神を超えた存在、『魔王』を創り出す――そんな…

　この物語は「有限の巨大な自然数を定義する関数」が記された魔書によって魔法が齎された異世界が舞台です。しかし“私たちの世界の言語”によって魔法は記されているため、まだ誰も、その真…

「佐々木さんが倒れたらしいよ。もう長くないって話だった」 「手の施しようが無いって話だ。お気の毒に」

いっけな～い、遅刻遅刻！ あたし、ｎ。どこにでもいる普通の自然数！ 今日からここ、ヒルベルトホテルで働くことになったんだけど、 ホテルに入った途端、広すぎて迷子になっちゃった！ …

素数指数表現を使い、自然数を順序数化し、それを崩壊させて自然数を作り直します。