概要
無限のホテルで、記号たちは今日も働く!
いっけな~い、遅刻遅刻!
あたし、n。どこにでもいる普通の自然数!
今日からここ、ヒルベルトホテルで働くことになったんだけど、
ホテルに入った途端、広すぎて迷子になっちゃった!
これからあたし、どうなっちゃうの~~!?
あたし、n。どこにでもいる普通の自然数!
今日からここ、ヒルベルトホテルで働くことになったんだけど、
ホテルに入った途端、広すぎて迷子になっちゃった!
これからあたし、どうなっちゃうの~~!?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!不可思議な数の世界を擬人化した物語
この小説の主人公は自然数のN.。あの働く細胞の赤血球のようなドジな新米女性従業員。はじめてやってきたホテルで右往左往する。そこでであった四則演算のたーちゃん、かーちゃん、ひいちゃん、わーちゃんはさしずめ血小板ちゃんといったところか。そう書いたけど、これは決して働く細胞のぱちではなく、作者の独創が光る物語。なんせ舞台は勝手知ったる人体ではなく、純粋なイデアの領域である数たちの世界なのだから。
文章は読み易く、物語を読み進めるうちに、テーマについて誰でも理解できるのは面白い。もちろんこのテーマ以外に興味深いものがいくらでもありそうなので、そんな不思議な世界を自然数Nとともに旅してみたい…物語の続…続きを読む