「水戸光圀」を含む小説

　少年期の水戸黄門こと、水戸光圀、十五に満たぬ身で、吉原通いに、辻斬りとし放題の毎日、御兄弟方への悪影響を鑑みて、国元、水戸への謹慎処分。さてはて？この、暴れん坊が、何時まで大人…

中山信吉（のちの水戸黄門）の父親が八王子城で血しぶきをあげて死ぬ。少年信吉は残党狩りをおそれて城下の山奥に逃げる。だが徳川家康の放った密使につかまる。殺される、と覚悟したが。

歴史好きの男が、突然なぜか戦国武将「吉良義安」に転生してしまった。 名家の跡取りであることと、あの徳川家康（に改姓する直前の松平家康）と親しいということ以外に取り柄がない上に、子…

助さん格さんのように腕のたつ侍でもなければ、風車の弥七ののようなスパイでもない。それなのに先の副将軍水戸光圀公と旅をするうっかり八兵衛こそ謎の人物だ。 天下の先の副将軍、水戸光圀…

　十七世紀後期、アフリカの希少部族、マヒ族は奴隷狩りによって滅ぼされた。 　生き残ったマヒ族の若き狩人、デンババとカンガの二人はその特殊な能力を認められてオランダへ、さらにカピ…

水戸黄門のコントもの

元禄十三年十二月六日、常陸の国水戸徳川家二代藩主、徳川光圀は七十二年の生涯を終えた。 死ねば藩主もただの亡者。冥土で閻魔の裁きを受けた。 が、 「光圀ね。はい、文句なしに地獄行き…

一夜に限り、開かれる扉。水戸光圀の杖にムーミントロールの標本、生きた媚薬、アザトースの胆石。そこは欺瞞に満ちた蒐集物がまことしやかにお披露目される驚異の部屋ヴンダーカンマーなのだ…