「境界 あやかし」を含む小説

「それでは謹んで、お預かりいたします」 　さつきの幼馴染・航夜（こうや）の家は代々、所有者や周囲の人間に怪異や災いをもたらす「忌み物」をあずかって供養する「あずかり処（どころ）…

15歳になったボク、森下才蔵には、好きな娘がいる。 憧れ、とも言ってもいい。 完全に美少女だし、何て言っても凄い、そうクールだ。 残念ながら、中二の頃に、 幼馴染の属性も、地形効…

高校生にして古書店を営む「私」は、人には見えないものが視えてしまう。数多の得体の知れない怪異に悩まされることはままあれど、余程得体が知れないのはこの常連客の方である。青い目をして…

　文化祭の人間関係で悩む高校生の佐藤香。 　彼女はある日の帰り道、偶然暖かな雰囲気のカフェを見つけて、立ち寄ってみることにした。 　そこは、あやかしが住む「あちら」と人間がすむ「…

顔の見えない歩く死体。大量のミイラが収められた博物館。街の地下に広がる針山の海…大学生の「僕」は薄皮一枚の境界線を歩きつつ「街」とかかわり続けていく…

親元を離れ、全寮制の高校に入学した少女・引目矢枝折（ひきめや しおり）には、秘密が。それは、人には見えないモノが視えること。 彼女が入学した高校は、人とヒトならざぬモノが共存する…

私こと、ナコの前半生は苦労の連続だった。 それを乗り越えながらも、行き着いた先は急ブレーキをかける電車の前。 跳ね飛ばされた先は死後の世界と思しき空間を走る列車。 そんな不幸に不…

異界――それは、この世ならぬ不可思議な世界。このオムニバスは、ふとしたきっかけでこちらとあちらの境界を踏み越えてしまった、ごくふつうの人々の体験記です。扉は、あなたのすぐ横にある…