オニゴト
田久 洋
第1章 縁 ‐エニシ‐
1
◆ ◆ ◆
目を開けると、一面の
ずる…………り。
「逃げないと……」
――見つかってしまう。
ねっとりと、
悟られないように、ゆっくりと。
少女が通り過ぎた場所に、ずるりと這いずる重い音が立つ。
ずる………り。ずる……り。
少しずつ足を運ぶスピードが早くなる。
追いかける
必死に逃げる。
ずる、り…。
ゆっくりと、確実に、追い
狙いを定め、近づてくる。
追いつかれる。
コワ、イ――
背筋を
――っっ!!
◆ ◆ ◆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます