「医療ミステリ」を含む小説

政変から十八年の王都セリーナ。 王宮の“保健室”代わりの医局で、医師ローズは柴犬コタロウを愛でながら、今日も元気に人々のからだを診ていた。 だが王都には、甘い毒と不穏な影が広がり…

「事件がないなら──わたしが見つければいいじゃないですか！」 彼女の名は、篠田 葵。 情報システム課に所属する、ちょっと（だいぶ）ズレた病院職員。 記録室のシュレッダー前で、…

あらすじ ある日、軽度のうつ病で通院していた男性が「心不全」で急死した。だが、その死の背後には未承認の「治験薬」の存在があった。 同じクリニックでは、他に2人の患者も同様に急死し…

鳴海祐は新米の病理医。試験勉強に追われる日々の中、彼女を悩ませるのは、眠れない先輩、藤川楓の奇妙な習慣だ。楓は祐を抱きしめて眠らないと熟睡できないという困った体質で、祐の睡眠時間…

男は秀でていた。 男は成功者だった。 男は順風満帆だった。 しかし、ひとつ道を間違えた.....のかもしれない。 間違えていないのかもしれない。 恐怖は、絶望は大抵理不尽に襲…

主人公は、二十八歳の「最強の男」迅（じん）だ。物語は妹が三人の男たちに暴行され、病院の医療ミスによって命を奪われたところから始まる。
絶望から這い上がり、超人的なトレーニングで最…

女子太医学校を卒業した19歳の新人医官・李翠珠（り・すいしゅ）は、市井の医療院で研修をスタートした。 いずれは地元・南洲に帰り、実家の医院を継ぐつもりだ。 いまだ、世の風潮は女性…

老健施設長を勤める僕、榊蔵人はバーンアウトした元救急医。 大晦日の夜に、施設で事件が起きる。 有栖川有栖創作塾42期に提出した作品。 第20回このミス一次落ち。

　マシュー・エステベス、十六歳。クラスメイトを殺害した少年は、新薬の被験者となった。 　薬のおかげで、前頭葉の働きを回復していくマシュー。理性的判断を取り戻したはずの少年は、しか…

本格ミステリとは推理小説の事であるが、本格ミステリの中にもジャンルは内在し、例えば理系ミステリ、医療ミステリなどがあるのだが、私はこの作品を高速ミステリというジャンルにカテゴライ…

片翼の少女をふたたび空へ還すだけ――なのに人類はとっくの昔に空を飛ぶ技術を失っていた。軍医で義肢装具士の僕だけど、彼女のためならドラゴンだって倒してみせる！

　小児科医の「私」と天才的頭脳を持つ毒舌系金髪幼女が、難しい症例に立ち向かい病名を突き止めていく診断ミステリ。