「人外×人？ 異類婚姻譚？」を含む小説

フィミア・ローランサンはローランサン家の長女、と言うことになっていた。 だが、実母亡き後彼女は義母と実父から冷たくされ、異母妹にも下に見られて、召使い同様の扱いをされている。 富…

東の草原"人”のマヴィ族。その族長の娘ツェレンは嫁ぐため故郷を去る。 夫となるのは、北の山"狼”のクルムズ族の族長、狼獣人のシドゥルグ。 初めて対面するシドゥルグは「まだ子供では…

　異形── 　別名邪神とも呼ばれるその者達は、ほとんどが人を害なす者である。 　だが、稀に人との間の子を残す。 　それは異形の子と呼ばれ、中でも女子が特別な力を持っている。 　そ…

ムラタのむねあげっ！閑話㊱…ムラタはその日、悩んでいた。 愛しい妻たちの献身は最高の幸せだが、毎晩は身がもたない！ マイセル、フェルミ、そしてリトリィ。三人の女性が子を産んだムラ…

落ちた先で俺が恋に落ちたのは、犬に似た半裸の女性だった。 わたしは、あなたのリトリィです――いつまでも、おそばに。 　異世界に落ちた２級建築士「村田誠作」。瀕死の彼を柔肌のぬくも…

ファミア・グレースは婚約者に婚約破棄された。 傍らには聖女がいた。 全てを悟ったファミアは、審判の家と言われる実家に伝わるとある石を取り出す──

　ある時、文明が崩壊した。様々なモノを残し、それまで築かれてきた歴史は消え去った。 　今ではその記憶も神代の御伽噺と認識され、人類は再び新たな文明を発展させ始めている。 　 　こ…

「悪食男爵シリーズ」や「フェルニゲシュ戦記」の世界観で小話を書いております。軽くお読み頂ければ。 ※小説家になろう様にも掲載しています。 本編はこちら→ 「悪食男爵と首吊り塔の…

根の国に近い「箱庭」は、夜の世界である。 そこは朝も昼もないが、温かな安寧の闇に満ちている。 野生の椿が生い茂る屋敷に暮らす青年・長夜（ちょうや）は半身を失った日、山で女の赤ん坊…