「『檸檬』」を含む小説

自分が入らせていただいている創作サークル「ペン先の欠片」のメンバー、澤檸檬さんのお誕生日に贈る短編です。

地球上に存在する人類や動物など生きとし生けるものが死した後、最初に向かうのが冥界（めいかい）という死後の世界である。 泣く子も黙る最強の裁判官、閻魔大王（えんまだいおう）が統べる…

こちらは、創作ユニット『ペン先の欠片』のメンバーである澤檸檬(作家)さんの生誕祭用に書いたものになります。 ・創作ユニット『ペン先の欠片』 https://x.com/crea…

写真部の三年・春（はる）は、入学式の帰りに目を瞠るほどのイケメンに呼び止められた。 「好きです、先輩。俺と付き合ってください」 春の目の前に立ちはだかったのは、新入生――甘利…

「ダンプカーに運転手はいなかった・・・。これは、殺人だ！」 もどって来た刑事に訴えると、 「同じ時刻に、目黒の小学校の校門にダンプカーが突っ込み、新宿の産院で奥さんが殺され、生ま…

冬になると温かい檸檬ジュースが自販機に姿を現す。ある日私がその檸檬ジュースを手に取ると、いつも見かけるJKが私の手を見つめていた。

檸檬と申します。 伏見村という村のしきたりが非常に面白いと聞いた為、佐久間篤光様にインタビューをし、独自視点を交えた考察をする記事（あわよくば小説）を書いています。こちらはその下…

novel首塚 5日目

「ねえ、赤坂。キスってどうして檸檬の味なのかしら？」 お屋敷の一人娘、十橋麗子の突拍子もない「戯言」に、執事の赤坂は頭を悩ませる。 クールな執事　赤坂と、恋愛に疎いお嬢様　麗子…

ここはドージン学園レモン科。 生徒たちは、小説作品『唐揚げ紳士と夜の檸檬』を専門に学び、〈レモから〉の同人活動に励んでいた。 ところで、ひとつ疑問に思うだろう。小説のタイトルでは…

　あるところに美しいお嬢様の双子の姉妹がいた。 　お姉ちゃんの桃と妹の檸檬。 　二人は鏡を見ているみたいにそっくりだったけど、心は全然違っていた。 　天使と悪魔。 　天使の桃と悪…

　果実酒の作り方をご存知ない方はいらっしゃらないとは思うんだが、もし知らないので在れば想像をしてみて欲しい。 　桃の甘さが滲む酒、梅の香りが冴える酒、檸檬の獰猛さがキレた酒。どれ…

執筆の焦燥に苛まれる男。健康的な日常さえ息苦しく、夢と諦めの狭間で暴走しそうになる心。ある夏の日、街角の檸檬の風が彼を揺さぶる。電車での悪夢、忘れられた赤い車の記憶、南京玉の温か…

梶井基次郎の『檸檬』に着想を得て、日常の謎風のショートショートにしたものです。 筆者の実質初の創作物でもあります。

これは梶井基次郎の小説「檸檬」をめぐる、ある少女の青春の物語である。 菊本凛子（１５）は高校に入学したら、文芸部に入部すると心に決めていた。 この高校の文芸部には伝統の入部試験が…

超短編作品を不定期で掲載します。 こちらは少女や青春がテーマの作品が多めです。 ひとつひとつの言葉が持つ広がりと、書かないという書き方を大事にしたいです。 他の超短編作品集…

主人公の『僕』は都会の喧騒に疲れ果て、故郷の田舎に戻って来る。しかし、田舎にも平穏は存在せず…。 "負けた"人間の物語を描く短編小説。

ＳＩＤの女の子・”蜂蜜”は、誕生日の今日から日記をつけ始めた。　真面目な文学少女の、瑞々しい日常が、端麗流露と語られていく…そうして、一年後に起きたことは？

第14回角川つばさ文庫小説賞　応募作品。 800字、あらすじ（ネタバレ有り） 小学生の立木檸檬は弟の大樹が産まれ、この夏休みを田舎のお婆ちゃん家で過ごすことになった。 両親…