「昭和へ」を含む小説

フリーライターの「私」のもとに、ある司法書士の男から奇妙な依頼が持ち込まれた。 それは、ある地方都市の再開発に伴う土地調査の過程で見つかった、不可解な「土地台帳」の束を整理してほ…

昭和62年に17歳である綾音が愛車と共に駆け抜け、行きていく世界を見つめるちょっと昔の風景、人生譚。

1988年の冬。 京都・出町柳の小さなアパートで恋人でもなく友達でもない不思議な関係のまま日々を過ごすハルヒトと舞子。 大学生とホテルスタッフバイト、それぞれの生活を持ちながら、…

異世界転生などSFの邪道、ましては夢落ちなど小学生レベルの恥すべきストーリー展開とされた昭和中期末に青春期を過ごし、今、娘の学費・生活費のために土日の副業（スーパーのお掃除係）を…

　良く言えば懐かしい、悪く言えば古臭いアーケードゲームが並んでいた。 　令和にしては、よくぞまあここまで集めたものだと思うようなラインナップである。 　ゲームセンター自体が姿を…

あまり知られていない心霊スポットに足を運んだ若者達。そこは古い神社であった。 そこで彼らを襲った恐怖体験とは……。

主人公白鳥可憐は何不自由無く育った、お金持ちのお淑やかなお嬢さまで、広島でも有名な偏差値の高いお嬢さま学園で幸せに暮らしながら、日産のプレジデントで学校通いをしていたのですが。 …

日本の有史以来陰に隠されてきた隠れ里「夢先の杜」。一般人にひた隠しにされていたのは、古来夢先神社には神が下りて、周囲に神の力といわれるスキルを持った神子が誕生するためだった。 そ…

昭和三十九年の北海道。 一人旅の途中で、語り手は猟師・タイスケという老人と山中で出会う。 彼は銃を返上してなお、罠と刃物だけで獲物を仕留める、孤高の猟師だった。 …

　語り手の私が小学生だったころの話。 大昔の話。

江川グループの社長の子供が誘拐された。その事件と、「昭和末期のある事件」を彷彿させることになるのだが、この事件において、探偵と犯人が、何か不可思議な行動をとるのであった。「時代は…

ハサミが鳴れば、プライドが火を噴く！――駅前通りで繰り広げられる、令和の“美と魂”の全面戦争。トレンド命の美容師ミカと、角刈り信仰の理容師ヒゲマスター。ドライヤーとバリカン、SN…

*「自首してやるよ。明日の生放送、あんたの番組でな」 前代未聞の「殺人鬼の生出演」。視聴率は跳ね上がり、日本中がブラウン管に釘付けになる。 スタジオに現れた犯人・高橋佑樹は、さ…

昭和のリズムで生きる男、令和の街を行く女。 片や食パンをくわえ、片やApple Watchで心拍数をチェック。 異なる日常が、ひとつの交差点で重なる──。 焦げたパンの香りと浅…

昭和の夜を生きたオカマ、山田光代。 スナックで人々を笑顔にしながらも、 孤独を抱えたままその生涯を閉じた。 しかし目を覚ますと、そこは花咲く異世界。 しかも光代は――本物の女性の…

令和も数年が経った頃、昭和の怪異の代表ともいえる人面犬が大量発生しているという。はたしてその原因は何なのだろうか

あれは何だったんだろう…？ そういえば、昔はこんな物があって… はい、そんな内容です。

随筆と短編小説。 腕試しと文章力の研鑽の為、時々応募。 挑戦は続きます。忘れた頃にね。 2024/12月、その他短編の公募作品も掲載します。 2024年神戸新聞文芸「随筆部門」…