お控えなすって! 私はお姉さまに魅入られて、ヤンキーになり御側についていく事に決めました!
かず斉入道
第1話 前置きは、カッコ好く、お控えなすって!
「お控えなすって! お控えなすって!」
時は昭和──!
「「はぁ~!」」
お姉さま達は
そう我が家……。白鳥家の執事セバスチャンが
何故か
いかん! いかん! と
だって
まあ、いつ廃校になっても可笑しくはない、太田女子高等学校をお父さまに嘆願して、出資をするからと買い取ってもらい。
我が家の家名をつけ、私立白鳥学園とするのに沢山の費用もかけ、この日のため!
「……さっそくのお控え、ありがとうござんす」
と
「手前、生国と発しまするは安芸の国は宮島、原爆ドームもある広島市でござんす、姓は白鳥、名は可憐でございます……。今後お見知りおきよ……」
と、
この小さな胸が破裂しそうなぐらい緊張しつつ、
そうこの仁義なき戦いの街、広島らしく、任侠映画ぽく丁寧に挨拶をさせて頂いたのですが。当事者であらせられる
「誰、この娘?」
「誰かの知り合い?」
「さぁ、誰だろう?」
「家の新しく変わった学園の名前と同じだね、この娘……」
「あっ、本当だ……」
「本当にこんな漫画のような苗字をもつ人っているんだ?」
「居るみたいだね?」
「うん、うん」
この後もみなさまは首肯しつつ、
「もう~、お姉さま~、酷い~。あんまりですわ~」
『シクシク』と、
◇◇◇
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