「夜話」を含む小説

ほんのり不気味な私の実体験です。 時おり思い出します。 もし違う選択をしていたら、あの時私は何を見ていたのかなって。 何かを見ていたのかなって。

一話完結式のホラー小説をかき集めた一人アンソロジーのようなものだと思ってください。不定期更新です。

　蔦子さんはひとしきり自分の袖の陰で笑うてから、まだ笑いの残る声で言うた。 「怜司もあんたが好きやと思う。そうやけど、あの子をあんたの気持ちに応えさせたらあかん」 「なんでや」 …

京都の画学生、本間暁彦（２１）は、おかんの知り合いの大金持ち大崎茂先生の依頼で、祇園の舞妓はんの絵を書くことになった。先生の秘書の狐妖怪に連れられて、初めての花街に挑む、ウブなぼ…

銀河辺境の宇宙コロニー。暗い星野を臨む店で、バーテンダーは給仕中に三人の航宙士たちの奇妙な会話を耳にする。鬱々としたようすの彼らは、どうやら死んだ仲間の弔いに百物語の会を催してい…

今となっては昔の話―― この世に生を享けたとある英雄は、しかしその生の価値を見出されておらず、またこの世に降臨した悪玉も、まだその悪性で人々を苦しめてはいなかった。 そもそも、そ…

実体験を何の脚色もせずにだらだらと書いてみようと思います。 誰にも言ったことのない話も書いてすっきりしたい!! いーい企画だと思ってたんですが、バカみたいに思えて来たので、コンテ…

pixivで書いたやつです。 寝れないサーバルちゃんにフェネックが夜空のお話をしてくれます。

現代都市の片隅には、照らされざる暗闇がある。 誰もそれを見ず、 誰もそれを聞かず、 けれど誰かがそれに囚われる。 奇っ怪で、妖しくて、おぞましく、そして不浄な物語。 あり得ざる…

ホラー短編集です。少しずつ作品を追加していきます。

「好き嫌いに大人も子どももありません」 「レーズンって乳首っぽいよね」 レーズン嫌いの女と、レーズンを野菜代わりに摂取する男。 夜更けのオフィスで交わされる意味の無い会話は、徐…

ふと疲れたとき可愛い猫を一撫ですると、それだけでなぜか心が穏やかになったように感じられる。そんな癒しをくれる野良猫は田舎も都会も関係なくどこにでも住んでいて、人間に見えないように…

豊かな海に囲まれた珠流可《するが》の村に一人の少女が住んでいた。 村長の御館に囚われる様に暮らすその少女は、波を読み海を占う海神の巫女。 歴代の巫女ほど力を持たぬ少女は、ただ囲わ…

真夏の夜に老若男女が集まって、怪談話を始める。とある男は雷の話。とある女は山の話。とある‥様々な怪談が夜の帳を怪しく漂う。 当作品は2015年の夏に小説家になろうで連夜投稿した…

多摩地域の中世の郷土史を集めて、書いた記事から抜粋しました。平安末期から後北条氏が、滅ぶ天正１８年までです。

ヒトデやウニをはじめとする棘皮動物が陸で暮らす島、凝澪(コゴリミオ)。お屋敷で働くメイドの湯(トウ)の暮らしと、棘皮動物たちの生態を磯眼鏡で覗く短編集。全五話とおしらせです。 …