「歴史・戦記」を含む小説

北の果て、氷の大地に存在した大国スウェーデン王国。 そして十五歳で即位し、天才として戦場に身を投じ、死んだ王――カール十二世。 これは、そんな王に仕え続けた男レイフ・エークマン…

現代現代まで続く、終わらない江戸幕府。 電気やガスをも代替する独自の蒸気機関「械掛(からくり)」が世を支配する、別の時間の日本、「日ノ本」。 たった一箇所の発電所ならぬ「発蒸所(…

戦後、日本は北(ソ連影響下)、南(アメリカ影響下)で分断されていた。時は1980年代初期に入るも相変わらず分断はされて双方の確執は続き、時には衝突もあった。そんな暗黒化した日本本…

世界が“平和”を手に入れたのは、全てを焼き払った後だった。 1936年に始まった第二次世界大戦は、史実とは異なる結末を迎えた。ナチス・ドイツはヨーロッパを制し、ソ連は崩壊。アメリ…

ヴァーレン王国 前歴256年ユーリ一世により建国 神歴572年ピュリアス三世の宣言により2726年の王朝に幕を閉じる。 「彼の国は長くの間、唯一の国として君臨し続けてきた、それ…

アルファポリス・第11回歴史・時代小説大賞エントリー ６月１日より投票開始 天正年間、戦国の世を疾風の如く駆け抜けた“独眼竜”伊達政宗──。 幼くして右目を失いながらも、東北の…

光明歴1672年、冬。 貴族による圧政と差別がはびこるアイリア王国で、平民の少年ケインは全てを奪われた。 だが、運命の出会いが彼の人生を変える。放浪の吟遊詩人・ミラーと共に、…

もしもの歴史を思い描き、戦乱と人間ドラマをファンタジーとして再構築── 北の高句麗、南の百済、山間の新羅──かつて一つだった檀国の大地は、三つの勢力に分かれ、互いに覇権を争う戦…

二十世紀初頭、人類は科学と戦争の急流を進んでいた。 しかし、この世界では核分裂の扉が開かれることはなかった。 放射線研究は事故で停滞し、連鎖反応は誰にも解き明かされないまま封じら…

気がつくと、俺は三国志末期の蜀の将軍・姜維になっていた。 だが、未来の知識もチート道具も持たない。ただ一緒に転生した義妹アカリがいるだけだ。 戦乱渦巻く中、知略と絆で戦い抜く日…

※本作品はフィクションです。現存する地名、人物とは一切の関係がございません。 東京には、かつて「35の旗」があった。 今のように23区などと呼ばれる前、東京市は35の区によって…

「我らは歴史という過去によって生きている。その歴史が、ただ一つでも狂ってしまえば我らは、死んでしまうだろう。」 1939年、ドイツは電撃戦によるポーランドを侵攻した。だが、イギリ…

現在、世界最大の民主主義国家はインド――だが中国だった可能性は大いにある。1902年・東京。湖南の留学生たちは電信/鉄道/鉱業…様々な産業や資本を束ね、目指すは袁世凱なき新政府。…

オスマン帝国支配下の16世紀地中海世界を舞台に、名門商人バッシャール家の興亡を描く歴史大河小説。 物語は、サファヴィー朝王家の血を引く少年アデルがオスマン宮廷に徴用され、バッシ…

東アジアの緊張が高まり、朝鮮半島を巡る外交戦が激化する明治二十七年。 主人公・悠真は、不思議な懐中時計とAIスマホに導かれ、日清戦争の渦中へと迷い込む。 そこは、帝国日本が近代国…

雪原から炎の戦場へ——。 明治の世に飛ばされた僕は、懐中時計の導きで鹿児島の城山に辿り着いた。 そこは、西郷隆盛と薩摩士族たちが政府軍と最後の戦いを繰り広げる、激動の西南戦争の真…

　狐姫。 　狐憑きの容姿をしたわたしはかつてそう呼ばれ、戦国時代で生き残るために一度は織田信長によって滅ぼされた朝倉家を再興し、その勢力を拡大させた。 　上杉家、織田家、北条家…

第二次世界大戦の真っ只中。 日本に突如として現れたのは――異世界帰りの賢者・時雨悠真。 異世界で魔王を討ち、神に「チート級の魔導能力」を授かった彼が、 帰還した故郷で見たのは、…

江東の虎・孫堅の末娘、孫尚香。 燃えるような赤髪を持ち、幼くして弓と剣を学んだ彼女は、 ついに初陣の日を迎える。 待ち受けるのは、数と地の利を活かす山賊の伏兵。 震える手で弦を…

漢王朝末期、群雄割拠の乱世に一人の将がいた。 その名は高順。忠義に生き、軍律を重んじ、私兵を持たず賄賂を拒む清廉潔白な将軍。 呂布の配下として「陥陣営」と呼ばれる最強の精鋭部隊…