「猫を猫という」を含む小説

幼い頃から病弱で、人生のほとんどを病院のベッドの上で過ごしていた、翔也。そんな翔也の夢は、遠い先の未来まで語り継がれる、昔ばなしの主人公になること。その目標を胸に、翔也は何かスゴ…

人間関係に疲れ、恋人との別れをきっかけに海辺へ逃げてきた男。 その前に現れたのは、何度か出会っていた身勝手な白猫だった。 勝手に寄り添い、何も語らず、ただそばにいる。 波音ととも…

家の近くに野良猫がいた。 白と茶色の不細工面にもかかわらず、猫だからというだけで餌を与えられブクブクと太った醜い馬鹿猫である。 この猫について、街中で見かける際密かにトドと呼ん…

『花の顔（かんばせ）を紡ぎたくて』第一旋 『星の顔（かんばせ）を紡ぎたくて』第二旋に続く、 《顔（かんばせ）シリーズ・第三旋》 ◆ツキシロ 『花の顔（かんばせ）を紡ぎたくて』…

ある日、交通事故で転生した。目が覚めるとー…ってえ、目が開かない。頭がぼーっとするし、体に力が入らない。え、あれ。俺、大丈夫か？声を出してみた、「……みぃ」え、俺猫！？ 重度な実…

2023年夏、二匹飼っている猫のうち一匹の様子がどうにもおかしい。 そこから夏～秋と季節を越えておじいちゃん猫たちに振り回された記録（なお現在も続く） エッセイというか私の覚書…

ペット禁止のマンション暮らし。生き物の温もりに飢える私の前に現れた、一匹の茶白猫。 触れたいけれど近づくと逃げられてしまう。 一人と一匹の距離は縮まるのか？

ミケはオスの三毛猫の子猫である。 そのつぶらな瞳と愛くるしいキトンフェイスは、猫好きも猫好きでなくても、思わず「可愛い！」と叫びたくるほど。 しかし、彼にはもう一つ際立った特徴が…

雨の日にだけ訪れる、紫陽花に囲まれた一軒の古い家。そこで出会ったのは雨音に溶け込むような静かな笑い声を漏らす老婦人。 温かいお茶と優しい雨音の中、青年はシャッターを切り続ける。 …

事故にあった猫ちゃんが人間に恋する猫版の人魚姫を十首連作で。

奇妙な依頼から始まった調査は、人間の裏側と過去の因縁を炙り出し、やがて思わぬ展開を迎える。満月の夜、真相に迫る探偵の前に現れたのは――。静かな狂気が潜む心理ミステリー。

ある日見た夢の話。 喋る子猫に導かれて下車した、ふたつの駅。 一駅目では、モノクロの世界で行われる葬式へ参列することになった話が。 二駅目では、旅先で友人達と一緒に見た蛍の話…

SNSで見かけた「助けてください」の投稿——重病の猫と、支援を募る優しげな飼い主。思わず寄付をした女性は、ある違和感から真実に気づき始める。“画面越しのやさしさ”が暴く、小さな嘘…

王都で冒険者をやっていたアレンダンは、諸々の事情でソロ冒険者として再出発する事にした。そんな彼にギルドから紹介されたのは、王都から遠く離れた田舎町、火山の町ボルカノ。３年前に発見…

異端の術師に仕えるのは、三匹の猫と──ひとりの少女。 魔物が跋扈する辺境の村。 孤高の術師は、静かに、確実に、魔を狩る。 その背を追い、少女セレスは言う。 「私が学びたいと思っ…

黒猫ミクロンと「ぼく」が巡る、日常と非日常の物語。

登場人物 ルナ　黒猫。雨の日に傷だらけで死にかけていたところを海人によって助けられる。いつか恩返しがしたいと願っている。 華月（かげつ）　ルナの人型になった時の名。名付けは海生。…