「短編/純文学」を含む小説

先輩にメールを送る話です。

コツコツ書き溜めた短編を集めたものです。 つい昨日書いたものも、かなり昔(小学生の頃)に書いたものもあります。 1話ごとに独立していて、つながりはありません。どこから読んでもO…

何気ない日常の中に、ふと立ち止まってしまう瞬間があります。そんな“立ち止まり”を言葉にして、物語にしています。 静かに、でも確かに心が動くような作品を目指しています。

還暦を過ぎて妻に先立たれ、娘も独立し、一人きりになった斉藤誠一(69)。 ある日思い立ってスカートを履いたところ、近所の主婦・美知留に見られ、あわや不審者扱いされそうになる。しか…

オムニバス形式。 各話ごとに独立していて、連続性もありませんので、好きな話から読んでください。

息子をいじめによって失った男が、深い悲しみと怒りに突き動かされて起こした事件。時効を迎えた過去と向き合いながら、彼は静かに赦しと償いを求める。絶望の中で見つけた唯一の正義とは――…

僕が部屋から部屋へ、移動する間のお話です。

夏休みに開催されるラジオ体操は、古いラジオからガサガサの声が聞こえて、とても暑い。それでも一人の可愛らしい少年を魅了した。 テレビに映る体操じゃ満足いかない。綺麗なラジオじゃ満足…

ある男は常に考えていた｡この「世界は偶然が重なりすぎている」と。いずれは男は「神の仕業に違いない」と結論を出す。 この物語はその神を探す男の物語である。

目が覚める。 いつもの朝。会社へ行く。 仕事は問題なく、毎日決まったルーティンをこなせば定時に終わる。面白くもなく興味もないような、生きるための糧を稼ぐための行為だ。 生きたいわ…

うんちを踏んでしまった「私」。不運から連想される嫌な記憶達に足をとられ、ずるり、ずるずる。 街から逃げるように歩き続けた「私」の小さな小さな冒険。 大学の講義中に書いた眠気覚ま…

寂れたバス停。稲田が広がる。小さな待合所で、私はあなたを待つ。

舞台は核戦争の跡地。生き残ったひとりの男と、彼に寄り添うロボット。 感情を持たないはずの彼女は、ただ一途に「人になること」を願い、男の孤独を埋めようとする。 「おはようございます…

親友のユウ子と毎年一緒に観にくる花火大会。思い出になるはずの夜なのに、スマホの充電が無くなるなんて、最悪……。 でもそれは、いつもと違う夜の始まりだったーー

レイジは絵を描きたい。だが、描けない。

あなたに、「振ってください」と言った。 あなたはただ、「ごめんなさい」とだけ返した。 五年の片思いの或日のこと。 それだけだったあの日のこと。 繋がってます https://k…

正義は去った。保安官もいない。 町には誰ひとり、ヒーローを望んでいなかった。 煙るような嘘と、乾いた沈黙。 火薬の匂いに塗れた町〈ト・コタ〉にやって来たのは、 正義を語らないガ…