「連作短編・短編連作」を含む小説

苔むした壁、蔦這う窓、淀んだ空気に包まれた家。その家の庭はごみで埋め尽くされていた。たくさんの手、たくさんの足、たくさんの目、たくさんの……人形。山のように積まれた「人形ごみ」の…

表情から感情の一切が消え失せた売れない戯作者――佐倉（さくら） 雀の羽根のような色合いのフワフワの髪を持った少年――すずめ丸 そんな二人の長屋にやって来たのは、長雨が妹のせいか…

秋葉千晴はとある祓い屋の事務所に勤める大学生アルバイトだ。 会計仕事をする傍らで事務仕事をこなし、事務所の留守番をしながら、依頼人が持ってきた謎を興味本位で解き明かしていく。 オ…

――カレーを二度食べると、インドである状態を獲得する…。 どこか間の抜けた魔術うずまく“郊外”で、いつでも日記を書いている「私」や、魔術の専門家「郊外の魔女」など、個性的な人々が…

地下鉄の駅前に設置されたストリートピアノ。さまざまな事情を抱えた演奏者たちは、音楽に背中を押してもらって一歩進んでいく。連作短編。

公式企画「お題で執筆!! 短編創作フェス」に乗っかり、全7回のお題に合わせて連作掌編を書いていきます。 こちらは7話目（最終回）です。 お題：10/羽/命令 中華屋・神龍軒は老…

工事現場で起こる奇妙なできごと 何もないのに大きな音が鳴れば どこからともなく石が落ちてくる 誰もいない部屋には火が灯り 哀れな死には笑い声が轟く これらはいったい誰のせい？ …

星々を移動する不思議な銀河鉄道。 その銀河鉄道にいつの間にか乗っていた〝私〟は食堂車で〝おじさま〟と出会う。 〝私〟と〝おじさま〟を中心とした物語。

大学生の和泉恭介（いずみきょうすけ）は金欠だった。そこに舞い込んだアルバイトの誘い。日給5万円という破格の待遇につられて話に乗る和泉だったが……。 《第一章:稀覯本》 和泉はあ…

「なあ、時間があればさ、ちょっと読んでもらいたいものがあるんだが」 友人であるデンコウさんから沖縄在住の怪談作家である通称【猫科狸】の元へ送られてきた怪談録を記した連作短編集。 …

私、鈴木春世。小5。 私のクラスには、ちょっとヘンな男の子がいる。 彼の名前は「ロボくん」。 ロボくんは私のとなりの席で、すっごいイケメン。 だけど、いつもボーッとしてる。 …

とある田舎、とある家にまつわる怖い話を集めました。 ※短編連作形式となっております。 ※カクヨムコン10ホラー部門エントリー作品です。 ※誤字脱字を発見した際は、コメントで教え…

暴力で魔界を統治していた魔王が、人間の勇者に倒された。 王を失い路頭に迷う魔物たち。 そんな彼らを再び統一したのは「アイドル」だった！！

被写体として選んだのは、閉鎖された鳥類園だった。一枚の白い羽を撮影した直後、施設の元職員・中島恵子が死体で発見される。

──洒落怖は最高の食材である 奇食家であり、オカルトライターの面舐は、板前の格好をした男、喰村と出会う。喰村は洒落怖調理人であり、面舐と共に洒落怖を捕獲し、調理することになる。 …

◇あらすじ 　「読心術」が使える完璧な生徒会長・星宮時雨。その美貌とカリスマ性で学園中から神格化されている彼女だが、唯一の弱点は……心が読めない相手が現れるとテンパること！　そん…

辻田白はある日、特殊清掃の面接で非常に胡散臭い男・猫村クロカに出会って即採用される。 霊感バキバキ野郎を探していたと豪語するクロカは『幽霊掃除』も担当する清掃員だった。 胡散臭い…

　自動車産業の盛んな日本有数の工業都市、栗栖市。 　その華やかな主要中心部から寂れに寂れた南部にかけての一帯を占める街、帝苑町。 　そんな煌びやかな鉄とうらぶれた鉄で構成された…

《第7回富士見ノベル大賞　最終選考通過作》 青果店「あきやま」にそびえ立つうさぎの着ぐるみ。そんなうさぎと朗らかな笑顔の女性が経営している青果店の裏に、薬膳庵があることはあまり…

　最愛の人を、最悪の形で失ったとき。 　あなたは、もう一度その人に会いたいと思いますか？ 　もし、そう思うならば。地位も名誉も殴り棄てて、その人を現世に蘇らせようと思いますか？