「棗颯介 短編」を含む小説

自分に、人を殺す才能があることを私は知らなかった。

二人の”アイ”のカタチ。

友を救えなかった代償。 一生背負う十字架。 どうすれば、この罪は消えるのだろう。

あの日、小さな頃。父と一緒に帰った帰り道。 父の運転する車の車窓から流れる景色が、今はもう思い出せない———。

貴方が帰る場所は何処ですか？ 家、学校、会社、友達、家族。 何処にも居場所がなければ探しに行ってみてはいかがでしょう。 帰る場所は、意外なところに隠れているかもしれません。

”痛み”からひたすら逃げ続ければ、幸福が待っている。 他人をひたすら追い続ければ、”痛み”が待っている。

生きることに疲れた貴方に必要なのは、休息でしょうか。それとも友人、恋人、家族？ もしそのどれもがお気に召さないようであれば、”黒”はいかがでしょう。

一日一日を頑張って生きている貴方にも、特に理由はないけれど不思議と”今日を乗り越えられる”と思える瞬間やそう思わせてくれる人がいるかもしれません。