「ホラー/純文学」を含む小説

貝塚弘は高校の同級生だった木村綾乃と偶然再会する。 それはとある銀座の高級クラブでのことだった。 「いらっしゃいませ。初めまして麗香と申します」 その時、貝塚は麗香が綾乃だとは気…

【私は村のことを考えて行動している。それが自分の役目だと信じているし、その役目を与えられたことを心から感謝している。おばあちゃんに洗脳されているだけだと言う大人もいるけれど、じゃ…

【皆、馬鹿ばかりだよな。私も。あなたも。あの人も。あいつらも。どの人も。皆、馬鹿ばっかりだよ。馬鹿が馬鹿なまま馬鹿じゃない振りをして馬鹿な世界を回している。世界は馬鹿だ。馬鹿な世…

交通事故でお父さんが逮捕され、離れ離れになった「僕」。お父さんとの再会を果たすため、試行錯誤する中で辿り着いた、たった一つの「お父さんと会う方法」とは――。 ひんやりとした読後…

　突然、自分の前から姿を消した親友、天才木戸遥のあとを追ってはるばる世界の果てにある巨大なドーム状の研究施設までやってきた無鉄砲で世間知らずの十五歳のお嬢様、瀬戸夏は、そこで遥と…

助詞を変えていくことで起きること。

主人公のホタルには亡霊が見える。主人公と無理心中を図って焼死した母親。家族を捨てて生きようとして首を吊った父親。ホタルを散々虐待し、病死した祖母。日常のふとした瞬間に現れる亡霊に…

ミサト、ユキ、カナデの三人は、ホラーチャンネルを開設し、世界の曰く付きの場所を巡っている。 そんなある日、三人はとある廃村にいくことを決めた。

ある晴れた日にお参りに行くと、参道のすぐそばに一輪の菫《すみれ》が咲いておりました。 その数日後、私が見た夢は…… 純文学みたいな童話のつもりで書きましたが、何故かホラーになり…

【悲しいことがあったら、甘くておいしいケーキでお祝いしてあげる。私の目の前に置かれた、真っ赤ないちごのショートケーキ。いちごの天辺に、涙のような甘い透明なジェルが小さく一粒載って…

【教室の隅で、ずれた眼鏡を直しながら一人きりで人間関係に重きを置くライトノベルを読んでいる。そういう、孤独な学生時代を過ごした人にばかり好かれてしまう。答えは簡単だ。私が、彼らに…

【「両親が、決して僕に見せなかった兄の最期の姿が、スーパーの食肉売り場には常に並んでいるんです。あれらは食材で、食べ物で、焼いたり煮たりして食べるもので、それは当たり前のことで、…

【この世界の何もかもが嫌になったなら、ガソリンでも被って、私は自らに火を点けることができる。私は私の魔法で、私を殺してあげることができる。】 小指を立てるとほんのわずかな時間だけ…

【「ウィンリッシャル様っていうのはね、清く正しく生きるための道しるべを教えてくださる女神様のお名前なの。ウィン様は私達誰もが生まれもってしまった穢れを極力浄化して、等しく与えられ…

【けれど、祖母の首の上だけは、いつだって必ず直線で切り取られていた。私や父の上は身体のラインに沿って器用に避けられていて、つまりそれはパズルと名をつけたただの殺意だったように思う…

SARF × カクヨム　短編こわ～い話コンテスト （朗読型部門）に応募する作品です。 （2022年は7月にイベントを実施しているので、夏に聴くことを前提としています） 札幌の豊…

　文庫本、単行本、雑誌、漫画、絵本。この世のあらゆる本と呼ばれる者たちが自らの意志を持って反乱を起こしたのです。 　最初は些細なことから始まりました。 　とある古本屋の店主か…

セックストイになってしまう男の子の話 彼は、彼女のことで頭がいっぱいで好きでたまらないのに、彼女はもう一週間もメッセージを返してくれない。男の子は彼女に会いに行くも...?? 現…

一年間書き溜めたショートショートを編集し、構成します。 毎日、１日２回更新します。 朝７時は出来るだけ新作で、夕方６時は旧作でいく予定。 （第１話のみ、１２月１日１２時過ぎ更新で…