「カクヨムコン11（短編） カクヨムオンリー」を含む小説

　ある男は、せまくらしい場所が好きだった。押入れや机の下、狭くて暗くて温かい場所だ。特に布団の中は格別で、毎日を耐え凌ぐためには不可欠だった。 　そんなある日、彼は不可思議な…

　普通の高校生、戸津井健のもとにある怪しげな人物がやってきた。なんでも、自分は未来の君だ、と言う。 　アスタリスクによって区切られた、それぞれ観測者の違う実験的短編小説。 …

　 　ある廃墟群外れの家に、先生と少女が住んでいます。先生は、少女にとって先生であるために日々を過ごしています。 　少女の好奇心旺盛な質問に、答えては教えるを繰り返す先生。これ…

静かな1612文字で語られる、色の数少ない地区の物語。【前後編のみ】

喫茶店員でもある久瀬理人（くぜりひと）と綾瀬悠斗（あやせゆうと）がバディを組む万屋、ＶＩＬＬＡＩＮＢＵＳＴＥＲＳ(ヴィランバスターズ)にはさまざまな依頼が舞い込んでくる。仲の良い…

　死後、人間からぬいぐるみへ転生をはたした男は、優しげな女性、サクラに買われた。 　日々を過ごす中でぬいぐるみの男は、サクラへ好意を持ち、だんだんと膨らませていった。 　し…

デンプシーロールを使うボクシングマンガとか、地上最強の生物である父親と戦う格闘マンガとか、パンチ一発で敵を倒すヒーローマンガとか、他にも色々と読んできているので格闘技は問題ありま…

これはわたしマキの冒険譚。

　【カクヨムコン１１】短編小説部門、応募作！ 　「我が【黒龍刀】に断てぬものなし！！」 　「……ハイハイ」 　上司である女神ディアナの命を受けて、【人間界】へと降り立った黒龍…

地球上に存在する人類や動物など生きとし生けるものが死した後、最初に向かうのが冥界（めいかい）という死後の世界である。 泣く子も黙る最強の裁判官、閻魔大王（えんまだいおう）が統べる…

とある男は小説を書くために、脳から小説を出力する装置に手をかけた――。

ちょっとした日常のワンシーンを切り取りました。 時々ノンフィクション、作家自身の夢日記が元になっています。 1作品30秒～1分で読める、三題噺の超短編集。それぞれ1話完結なので…

この世はナノマシンによる蹂躙を受けていた。 最終戦争によりほとんどの種族が滅んだ。 エルフ、ドワーフ、ドラキュラ、リザードマン、獣人、ヒューマン、狼男。 七英雄と呼ばれた彼らもも…

来世で一緒になろうとあなたは言ったのに、あなたは私を裏切った。 だから、私は、来世まであなたに会いに行った。 ■カクヨムコン11（短編）への応募作品です。 ■校正作業（誤字脱字…

クラスのカースト1位のギャル、ユーリ・ミスティカ。 彼女に毎日毎日挑発され、私の理性は限界に達していた。 なので私は……彼女をわからせることにした。 「覚悟してなさい、ユーリ…

　超新星のごとく現れたアーティスト、緑海胡刻。その者を語るのは、妹である緑海葉穏。残された者から語られる「緑海胡刻」は、いったいどのようであったのか？ 　※一部分に、宮沢賢治…

朝の光がまだやわらかく、夜の余韻がかすかに残る時間。 その静けさの中で、心の奥にふと浮かぶ「小さな謎」や「言葉にならない感情」と、そっと戯れてみませんか。 この特別編では、日々…

なにもかもが色褪せて、つまらない。 生きている実感のない明日香が、出会ったのは悠久の時を彷徨った吸血鬼。 この出会いを運命と言えば良いのだろうか。 夜の帳に隠れて逢瀬を重ねる。…

　悠久の大昔。僕は下町の喫茶店でウェイターのアルバイトをしていました。まぁ治安の悪い雑多な街で様々な人が、一生懸命に生きています。このお店の常連さん達は、癖の強い人達が多くて人間…

頭髪色彩異常症。それは生まれつき髪色が焔の如く赤くなったりして、産まれてくる子供のことを指す言葉。 主人公――林リタはその一人だった。 数奇な目に色眼鏡に晒されて生きてきた少女は…