「私小説 現実」を含む小説

大卒無職となった主人公が、ありあまる時間のなか、小学生時代を一緒に過ごしたはずの「たつみ」という存在をふと思い出す。 みずからの記憶を辿り、手がかりを得るために現実を徘徊し、そし…

夢を参考にお話を書けたらと思い小説を書いてみました。

『私』は律の字を愛する。 そうせねばならないと心に誓う男の傍にいるのは、自由奔放に振る舞う姉弟。 衝動に身を任せることを囁く二人に、『私』はどうすればいいのか。 どうにもならな…

これは完全な私小説です。現実に疲れた時だけ、望み通りの断定文が更新されます。内容の妥当性の如何は問いません。

物心がついた頃から、同年代の子達との”ズレ”を感じていた琴音。 良くも悪くも聡かった彼女は、世間から”変人”に見られては今の世の中では排除される現実を知り、 ”本性”を晒しては生…

散文詩と小説の中間形態を目指しました。私たち一人一人が抱えている悩み苦しみ。妄想と現実のわずかな境でさ迷い、そして同じステージで踊り続ける。

一人の青年が死んでから、一年余りが過ぎた。宮澤悠の元に届いたのは、その一周忌法要の案内だった。 好きだった先輩は消え、そして愛していた後輩は現実に飲まれていく日々。そんななか、唯…

「中野さんと僕」「さよなら木霊」の二編からなる、紀行連作集。 「中野さんと僕」 2009年秋、中野さんという少女と「僕」は、とあるバンドの北海道ツアーを追って五泊六日の旅に出た…