「童」を含む小説

　あのね、おやつのぷりんをね、たべようとね、おもったの。 　でもね、れーぞーこにね、なかったの。 　あたちね、しってる、はんにんは、このなかにいる！ 　――開始三行で真相究明、…

目的もなくだらだらと毎日を過ごすフリーター丸山は、ある朝気が付いたら身の回りがいつもと違うことに気が付いた。

　深夜、校内のプールを素っ裸で泳ぐことを日課にしていた時乃しずくは、その光景を忌わしき三人組である海童セイラ、村雲陸、白鳥くうかに目撃されてしまう。 　その事件以後、しずくは自…

「学校に座敷童がでるって噂、ご存知ですか?」 三月の年度末、校内を見回る学校事務員の吉本と国語教諭の筧。 薄暗い霙ふる午後の出来事。

　どうやら、伝え聞いた話によれば。 　――座敷童は全滅したらしい。 　とある雪国のとある旅館を舞台とした、ちょっとした出会いと別れの短編小説。 　

夜の闇に人と共に生きた、 妖怪は何処に行ったのだろうか わが家には、昔から座敷童がいると言われてきました。 かくゆう私も幼い頃は小さな女の子と真っ赤な蹴鞠で遊んだ記憶…

双子座あるある……かもしれない？ 双子座の人間は、実は座敷童に似ているかもしれない……という話をこじつけっぽく語ります。

平安時代、廃れてしまった都に一人の童がいた。人を殺すことでしか生きていけない惨めな童。そんな最中であったのは、眩いばかりの光であった。