「短編 掌編」を含む小説

中身は開けてのお楽しみ。 雑多なジャンルのアソート。 もちろん読み物としても。

アパートの住人全員が起きた恐怖体験とは……？

真夜中、人気のない山道で車を走らせていた。 そこで、山中を彷徨っていたらしい、とある少女と出くわす。 僕は、震える少女を、車の助手席に乗せた。 「……火事だったの。村が、燃え…

毎週月曜更新でお届けする「意味が分かると怖い話」系統の2000字ミステリー 掌編小説サイズなので、5分程度で気軽に読んでいただけます。 ジャンルも純ミステリーだけでなく、ホラー…

短編？　掌編？　詩？ 該当はどれになるのかわかりませんが、挑戦してみました。 感想など頂けると嬉しいです。

　私の本名は、逃げ場のない呪いのようなものだった。 　借金の督促、親の湿った溜息、かつての恋人が吐き捨てた「中身がない」という呪詛。 　それらすべては、私の名前を目掛けて飛んでく…

「海」をテーマにした掌編です。

「花火しよっか」 　彼女は唐突にやってきてそう言った。雪がチラつく時期である。

この世に存在しなかった全く新しい味、虚味《うろみ》が世界に普及したにもかかわらず、蕎麦屋を営む父は頑なに虚味調味料を取り入れようとしない。時代に取り残されないよう説得を試みる主人…

あまり知られていない心霊スポットに足を運んだ若者達。そこは古い神社であった。 そこで彼らを襲った恐怖体験とは……。

「合計278円です」 　財布を漁り、328円を出しておつり50円を受け取る。なんとなくスマートにみえるこの行為だが、俺は気が付いてしまった。

今まさに悪魔を槍で貫こうとする天使。 ぎりぎりのところで、天使は禁断の決断を下す。 運命は変わった―― 約700文字の天界ファンタジー。 お茶の間ぽんこ様の自主企画「三題噺「明日…

　都会ではカフェに入る人達が増えている。 　だけども問題は店のキャパ。席がない。 　続く円安とインバウンド政策により海外旅行者が激増し巷はカフェ難民で溢れかえっていた。猫も杓子…

数分で読めるホラーの超短編集。 一話は短くても、後味はじわりと絡みつく。ときにやさしく、ときにひやり。味わい多彩な掌編ホラー集です。 最初の２作『旅館のしゃもじ』と『枝垂れ女』…

気を使い続ける日々に消耗してしまった主人公。 帰り道に立ち寄ったコンビニから、少しずつ主人公の心が解れていく。 前作と同じく、掌編のつもりだった短編小説です。また、この物語も…

「日比谷君。相談があるんだけれども」 「なんでしょうか」 「最近この、“本当は飲みに行きたいZ世代"って本を読んだんだけれど」 「真に受けて誘ってみたら煙たがられたと」 …

太川るいの作品集です。

私は幼い頃、祖母からよく言われていました。「あなたは、いつか大人になる。大人になれば、働かなくては行けない。でも、タクシーの運転手にだけはなっては駄目よ」と。 何回も聞かされたこ…