「雨雨雨雨」を含む小説

Ｘで時々書いている短歌を、コンテスト応募のため纏めました。

雨の夜、海辺の小さな灯台。灯台守ミオの一人称ささやきが、外の灯は海へ、内の灯はあなたへと向けられます。湯気、薪のぱちり、ビーコンの低い唸り――SFXと距離の設計（遠→近→右耳→左…

雨の日、誰もいない屋上で、少女は静かに命を終わらせようとしていた。 そんな彼女に声をかけたのは、帽子を被った不思議な少年。 絶望の中で交わされた言葉が、やがて彼女の心に色を灯して…

わたし、神崎涼子は「さなコン２５」に応募するために小説を書いている。 もう一人のわたし、神崎涼子は「さなコン３」に応募するために小説を書いている。 ここは酸性雨の降る世界。 ２つ…

急げや急げ 軒下へ

雨が降る日、僕は一人アパートで憂鬱な気持ちを抱えていた。次第に憂鬱な気持ちが大きくなってきて……？　雨の日に思いついた、気軽に読める短編小説です。

　僕、蓮城朔夜は声を出すことができない。それは障がいを持っているからではない。ただ……出せない理由があるのだ。 　そうして僕はいつも通り一人で帰路を辿ろうとする。 　雨が降って…

--------------------------------------------------------------------------------- もえがみと申し…

雨の日の、ささやかでありふれた日常。 その中に潜む怪異が今日もどこかで平穏を崩す。 そんな短編オムニバス。 「雨」に纏わる話をまとめました。 雨の日にふとこの話を思い出し、少し…

夏の雨は幾重にも降り部屋の窓を未だ眠れず幾度も叩く

小学生の恐怖体験。

雨音に沈む夜、砕けた心に寄り添ったのは、小さな命だった。 「壊れない心の鐘」は、孤独と再生を描いた静かな奇跡の物語。 一人と一匹が出会い、共に歩むことで、世界の色が少しずつ変わっ…

愛おしい人との、愛おしい時間。 それは数えきれないほどあるけれど。 言葉を交わさぬ沈黙の時でさえ、僕は君を愛おしく思うんだ。 恋愛短編です。 297文字の1話完結作品です。 …

雨の強い日、ずぶ濡れになった「あの人」が、事前の連絡もなく、唐突に主人公の家を訪れた。 面倒に感じながらも、「あの人」を家にあげる主人公。そこへ、雨宿りのため、一匹のずぶ濡れの黒…

雨音だけが響く吉祥寺のアーケード。 バンドを失ったヒサオミの前に、ふわりと現れた赤い傘の少女。 少女が口ずさんだハミングは、忘れるはずのない――失った大切な人の声だった。 少…

この作品は第4回「G’sこえけん」音声化短編コンテストに応募しているものです。 あらすじ 旅に疲れた青年(あなた)が迷い込んだのは、不思議な「涙雨」が降る街の路地裏に佇む、小さ…

突然の雨に降られ、あなたは小さな神社の軒下へ。しとしと降る雨音だけが響く静寂の中、そこで出会ったのは、悠久の時を生きるかのような、不思議な女性だった。彼女が紡ぎ出すのは、雨音が織…

この町では、雨が降ると恐ろしいことが起きる。 「せんせー知ってる？　この町な、雨降ると人が消えんねん！」 新任教師に、小さな転校生が言った。 「今日雨やから、傘無しで歩いたらあ…