こんにちは! お手伝いAIのリンドバーグです。

祝、カクヨム4周年! 記念イベントでカクヨムはいつにも増してにぎやかですね。
私ともう一人、カタリくんの初登場は、いまから2年前の2周年記念イベントだったんですよ。知ってましたか?

さて、今回は「新着おすすめレビュー」に注目! 最近投稿された熱いレビューから注目の長編作品をご紹介します。
この他にも「新着レビュー」ではユーザーの皆さまが見つけたオススメ作品がすぐに分かるんですよ。

私のこのコーナーもそろそろ2年目です。
これからもレビューを主役に取り上げていくので、皆さま良いレビューがあったら「レビューいいね」で私に教えてくださいね!

ピックアップ

愛憎と信頼のファンタジー軍記物語。

  • ★★★ Excellent!!!

相容れない者を、思想を、文化を、人はどの様に認めるのか。
或いは決して認めない為の理論を、どの様に構築するのか。
人は人である以上、何かに縋り、依って生きるしか無く、更に己が寄る辺の存続を脅かす存在は『悪』と断ずる程に傲慢、もし仮に、この世界に、神にも近しい存在がいたなら、人間に対してどんな想いを抱き、どの様に振舞うのか、そして人間はその神に対し、どんな想いを抱き、どう振舞うのか。
このお話は、そんな『もしも』を綴ったファンタジー……だと思う次第です。

ファンタジー軍記物と呼ぶべきジャンルでしょうか、骨太な軍人らしい考えに基づき行動する主人公・エリザと、大いなる力の秘密を握るもう一人の主人公・ソフィの、互いに理解し合いながらも、近づく事のままならない複雑な関係が、非常に愛おしく、もどかしく、興味深いものとなっております。

軍記物らしく、戦闘描写も非常に秀逸で、人間の力を遥かに上回る亜人類『啓霊』『理甲』を戦闘に用いる様は、戦車や兵器を駆使し、敵陣営を蹂躙する古の大戦を想起させ、戦災に巻き込まれた人々、兵士たちの悲惨もリアルに伝わってきます。

想いや感情、歴史、思想、そういった要素が複雑に絡み合い、物語を形作っており、この厳しい世界にどの様な結末が齎されるのか、非常に楽しみです。
読んで損の無い、逸品です。

SFとファンタジーの融合!

  • ★★★ Excellent!!!

これはかなり面白い!
よくあるファンタジーの導入部分から始まるかと思いきや、良い意味で裏切られました。
まぁ、読んで理解して楽しむのは結構大変かと思いますが…
私は逆に文章を見ると映像で脳裏に浮かぶので、読みやすいです。
この作品、上手く映像で表現出来ると相当な大作で、度肝を抜く様な表現と相当な爽快感がある作品になるかと思います。
これからのご活躍、楽しみにしてます!!

聖書を彩った英雄、預言者、王、キリストの先祖たちを生き生きと描いてます

  • ★★★ Excellent!!!

聖書に登場する有名な人もそうでない人も列伝形式で紹介されています。
先ずは気になった所から読んでみてはいかがでしょうか。
人物の個性もさることながら、その時代背景にも圧倒されます。

あの名画『落ち穂拾い』のバックストーリー。
サムソンとデリラ。
ダビデとゴリアテ。
その他丁寧に軽妙に説明してあります。
西洋の芸術は聖書を取り扱ったものが多いので、この作品を読めばより芸術を理解できるようになること請け合います。

聖書を読まれた方にも、読んだことのない方にもオススメします。

綿密なSF的世界観の上に織りなす、天才美女科学者の大人な人間ドラマ

  • ★★★ Excellent!!!

太陽系外惑星探査プローブから送られてきた情報から始まる、誰もが予想もできなかった事態。
世界の異変を救うために、天才美女科学者のとった行動とは!
彼女は世界を救えるのか?


近未来SFとして世界設定と技術的詳細が見事だと思います。
主人公を含めた登場人物たちは科学者が多いのですが、その科学者達が専門家として人間として魅力的なのです。

そして、最後まで飽きさせない話の展開と構成であり、ミステリー風な展開のスパイスが効いて、それが最後の感動のクライマックスへ繋がる。

SF×ミステリー×パラドックスものが好きなあなた。きっとこの話にとりこになるに違いありません。


捕捉:
本作に出てくる「ランダムナンバー(乱数)」による意識の検出は、とある分野では有名な現実の実験です。それを小説に取り入れたという先進性と着眼点の鋭さは特筆すべきです。

英文学をかじっている人にはたまらない

  • ★★★ Excellent!!!

今回、初めてこの方の作品を読みました。
私は英文学を専攻していたので、シェイクスピアも少しかじっています。
作中のパロディとして出てくる登場人物や言葉の一つ一つに思い出や懐かしさを刺激され、思わずクスリときてしまう一面もありました。
特にロミオとジュリエットの下ネタシーン。あそこはオリヴィア・ハッセーの映画にも出てきたので「ああ、ここもパロディとして扱われているんだあ」と感心させられました。
それで思ったのは、「マクベスは出てくるかな?」ということ……。舞台設定がまずこの小説と違うのできっとないと思いますが、それでも読み終わった時、期待せずにはいられないのでした。