~これからも、異世界で生きていく~ 夢を持つことをあきらめない貴方へ。 オトナのエンターテインメントノベルを募集!
1,792 作品
「謎の実力者ムーブして目立てるのでは?」
東山東里(ひがしやまとうり)25歳。
異世界転生を果たし、神様から授かった(くじ引き)力を得たことで長年の夢であった憧れを叶えようとする。
それすなわち、『謎の実力者ムーブで目立って、その噂を酒場の端っこで耳にしながらうまい酒を飲む』こと。
そんな彼は転生してすぐに理想のシチュエーションに出くわした!
ボロボロの騎士、倒れる仲間。そして対峙する魔物。
顔を隠したトーリは颯爽と現れて魔物を撃退! ピンチに現れた謎の魔法使いとして噂になると考えた主人公。
だが、助けたのは国でもトップレベルの冒険者パーティ。撃退したのは最強と呼ばれる魔物。
考えてた以上の規模に、酒でニヤニヤするどころか冷や汗ダラダラの主人公。
果たして、うまい酒を飲める日は来るのか。
いやきっとくる……!(願望)
とある病院の一室。ベッドの中で若い命が尽きようとしていた。彼の名前は天道ひかる。5歳の時に両親を火事でなくして以来、施設で暮らしていた。18歳で施設を出てから下請け工場で働いていたが、あまりのブラックな環境にたった2年で身体を壊し入院。そして20歳を少し過ぎた今日、一人病室で命を落とすのだったが・・・
進化の瞬間が、どうなるのか、と期待できる、とても楽しい瞬間でした。自分は『ポケモン』のようなモンスターを育成して強くしていくゲームで育ったので、レベルを上げて進化していくという展開がおもしろかったです。進化について、苔から虫へなど、少し間が飛んでいるように感じた部分もあったので、つなぎとなる何か(たとえば冬虫夏草のような)があってもいいかと思いました。
最初は「苔?」と思いましたが、苔がスピーディーに進化していくところが、ものすごくおもしろかったです。その上で、大化けする可能性に賭けて進化先を選んでみたら、ものすごくやりづらかった、というような、進化の寄り道があってもおもしろいと思いました。
苔からの成長と進化という部分が個性的でとてもおもしろく、またカブトムシなど人ではないからこそできる独特なバトルが楽しかったです。進化については、もう少し弱いものから強いものを経て、違う種族になるような形で、進化を刻むとよかったかもしれません。物語はもちろん、進化の段階もぜひもっと読みたかったです。
異世界召喚に巻き込まれた山田太郎28歳。彼の固有スキルは「トランクルーム」だった。このスキルは収納と同様のスキルとみなされた。収納持ちが多いこの世界では、あまり価値が無かろうと一人王都で生活することになり、荷運びの仕事であるポーターをしながら毎日を過ごすことに。
しかし、トランクルームは収納とは全く違うスキルだった。彼が使える「トランクルーム」は、かつて日本で借りていた「滞在型トランクルーム」そのもので、しかもレベルが上がればトランクルームの所持数も増えるし、トランクルームの貸し出しも可能だという。その上、トランクルームのスキルにはアシスタントの美少年が付いていた。
白金と名付けたアシスタントとともに、彼はそのトランクルームを貸し出して、異世界で貸倉庫屋を始めることにした。
でも、まずその前に自分を召喚した国からは逃げ出したい。
新たな国で、貸倉庫屋始めます。
旅をして、そして商売をしているところが楽しく、作品を読んで旅行をしているような世界観を感じました。キャラクターの感情の動きも自然で、とても良かったです。ストーリーの中で、盛り上がりのあるイベントを作れると、よりおもしろくなったと思います。
スキルをもって、旅をしながら商売をしているところがおもしろかったです。また、主人公と、トランクルームのアシスタント・白金が、いい関係でした。スキルを活かし、たとえば戦争の中で、戦いではなく補給で活躍するなどの展開があると盛り上がったかもしれません。
スキルが「アイテムボックス」ではなく「トランクルーム」であり、はじめるのが「貸倉庫屋さん」であるところ、しかもだんだんとレベルアップしていくところや、その使い方も楽しかったです。スキルを使い、「人をトランクルームに入れて守る」など、人助けをするハラハラ感のある出来事が起こってもおもしろいかもしれないと思いました。
「MFブックス10周年記念小説コンテスト」の中間選考の結果を発表させていただきます。
多数の力作を投稿してくださった皆様、並びに作品を読んでくださった皆様には、改めて深く御礼申し上げます。
※掲載の並びは作品のコンテストへの応募順となっております
作品講評
アネコユサギ先生
文句なしにおもしろかったです。書籍にしても、また漫画にしても、映えそうです。このまま、作者さんの思い描くロマンを追求していってほしいと思います。きっといいものができるはずです。
Y.A先生
主人公の「正体を隠して謎の実力者として目立ち、その噂を酒場で聞きながら酒を飲みたい」という目的と、またそのための行動が一貫していて、とてもおもしろかったです。このまま正体を隠して活躍していってほしいと思いました。今後、空間魔法の意外な使い方や、主人公の正体を疑うキャラが出てくると、さらにおもしろくなりそうです。
甘岸久弥先生
キャラクターがとてもイメージしやすく、読みやすく、おもしろかったです。主人公の考え方と行動が、普通の正義感を持ったキャラから少し外れており、予測しづらいところも楽しく読めました。変えるべきところが見つかりません。強いて言うなら、続きが読みたいと思いました。