募集ジャンルは3部門! 受賞作はメディアワークス文庫より書籍化!
800 作品
この度は「〈メディアワークス文庫×3つのお題〉コンテスト」へのご応募、誠にありがとうございました。
今回メディアワークス文庫編集部初主催のWEB小説コンテストでしたが、予想を超える多くのご応募をいただき、編集部一同驚きながらも、楽しく選考させていただきました。
本コンテストで募集した「女性主人公×ファンタジー」「泣ける×青春」「ホラー×ミステリー」という3つのテーマは、編集部 が「今、読みたい!」と思っているジャンルから選びました。
「お題」という制限がありながらも、その枠組みを超えた様々な切り口の作品ばかりで、非常に読み応えのある選考でした。
残念ながら、「ホラー×ミステリー」部門は受賞作なしという結果になりましたが、「女性主人公×ファンタジー」からは〈大賞〉、「泣ける×青春」からは〈特別賞〉、計2作品を受賞とさせていただきました。
〈特別賞〉は選考過程のなかで新たに設けた枠で、〈大賞〉には一歩及ばないものの可能性に満ちあふれた作品へ、期待を込めてお贈りしています。〈大賞〉受賞作についてはメディアワークス文庫より書籍化を予定しておりますので、どうぞご期待ください。
改めまして、多数の素晴らしい作品を投稿してくださった皆様に、編集部一同より深く御礼申し上げます。
メディアワークス文庫編集部
開国から早幾年、華やかな洋風文化へのあこがれに満ちた時代。帝都の寄宿女学校に通う士族令嬢・月乃(つきの)は、父を亡くし後ろ盾を失ったことで学内で虐げられていた。
唯一の心の拠り所は、匿名で学費を援助してくれている謎の支援者「ミスタァK」の存在。
ある日、月乃は学外で謎の黒い影に襲われる。それを助けたのは、美しい異人の男だった。たった一度の偶然の出会いかと思いきや、その男――フリッツ・イェーガーは後日、月乃の学園にお雇い英語講師として現れる。
実はフリッツの正体は日本政府公認の悪魔殺し《デモントーター》で、近頃世間を騒がせている吸血鬼の正体を暴くことが目的だという。
彼によれば、吸血鬼はこの学園の周囲に潜んでいるはずだと言うが――。
心優しい大和撫子と、ミステリアスな異人男性の恋と救いの物語。
該当なし
高校生の詩摘(しづみ)は偶然、クラスメイトの紬(つむぎ)が自殺志願者であることを知ってしまう。彼女の策に嵌まり、『自殺するまでにしたい100のこと』に付き合わされる詩摘。何を言っても彼女が解放してくれるような気配はない。仕方なく自殺志願者(仮)と行動をともにすることになるが――。
タイトルほど暗くないので是非お手に取ってみてください。
クラスメイト・紬の書いた『自殺するまでにしたい100のこと』というノートを偶然見つけてしまった男子高校生の詩摘。
他愛ない、時に突飛な『したいこと』が続き、最後に書かれていたのは『首を吊って死ぬ』ことだった――。
この導入に強く惹きつけられました。
明るさの奥に死への切望を抱えたヒロインと、自身も無気力に生きながら彼女の『したいこと』に付き合う主人公。
死を前提にした日常の奇妙さや切なさが際立ち、死にたい彼女に惹かれていく主人公の心の動きが丁寧に描かれているところが魅力的でした 。 また二人が選んだ最後の答えは希望を感じさせるもので読後感も良かったです。
しかし、 読み手をはっとさせるような要素や、この作品にしかないメッセージ性が弱かったのが勿体なく、そこを描ければより良い作品になると思います。
大賞には一歩及びませんでしたが、瑞々しい可能性に満ちた作品だったため、「特別賞」受賞となりました。
該当なし
「〈メディアワークス文庫×3つのお題〉コンテスト」の中間選考の結果を発表させていただきます。
多数の力作を投稿してくださった皆様、並びに作品を読んでくださった皆様には、改めて深く御礼申し上げます。
※掲載の並びは作品のコンテストへの応募順となっております
講評
とにかく惹き込まれました。王道のシンデレラストーリーですが、開国期の浪漫溢れる世界観にヴァンパイアや人狼といったファンタジー要素が加わることによって、この作品ならではの魅力が感じられました。
個々のキャラクターもしっかり立っており、また「手紙」などのアイテムを上手く利用する事によって、世界観に沿った初々しい恋愛模様を描いている点も非常に良かったです。
全体の起承転結はしっかりと纏められていて完成度も高いです。主人公の特異体質を切っ掛けとして起こる事件などを入れられると、より物語に起伏を作ることが出来たように思います。
一緒に作品をブラッシュアップして書籍化し、読者のみなさまにお届けすることを楽しみにしています。